【インタビュー】佐藤寛太「愛が詰まった」パーソナルブック『NEXT BREAK』完成

 劇団EXILEの佐藤寛太が6月16日の25歳の誕生日に自身初となるパーソナルブック『NEXT BREAK』(ワニブックス)を発売。メディアで「ネクストブレイク」と言われ続けて早7年、その言葉を逆手に取ったタイトルで、“世界一肩の力が抜けたパーソナルブック”(本人談)が誕生した。発売に先駆け、佐藤に同書の誕生の裏側を聞くとともに、劇団EXILEの末っ子としての本音、プライベート事情をたっぷりと語ってもらった。

佐藤寛太

「ずっとネクストブレク俳優と言われている」

 

――初のパーソナルブックです。ご自身の本ができるまでの経緯を教えてください。

1年前の夏にオファーをもらったんですが、「僕なんかじゃ売れないだろうからやめましょう」と1度お断りしたんです。でも、2度目の打ち合わせの時にアートディレクターさんたちに説得されて。その時、「18歳でこの世界に入ってずっとネクストブレイク俳優と言われているんですよ〜」みたいなことを話したら、「じゃあそれタイトルにしようよ」っていうノリになって作ることになりました。

――パーソナルブックで“年上女性に養われているクズヒモ男”など、マニアックな設定に挑戦されていますが、役作りのほうは?

全くしていないです(笑)。いつも仕事をしている衣装さん、メイクさん、カメラマンさんなど見慣れている人ばかりの現場だったので、緊張もせず楽しくやらせていただきました。スタッフさんに信頼を寄せているのもあって、僕自身1度も写真チェックをしていないんです。場所もスタイリングも表情も安心して皆さんに任せていました。

――ご自身でアイディアを提案されたりは?

自分で積極的に「これをやりたい!」と提案するというより、アートティレクターさんと打ち合わせしているうちに、だんだん形になっていった感じですね。ただ一緒に仕事をしたいカメラマンさんやスタッフさんは僕から意見を出しました。

――ファンに特に見てほしいポイントは?

今回は4人のカメラマンさんに撮ってもらっています。それで強く感じたのが、カメラマンさんが違うと被写体もこんなに変わって見えるんだということ。カメラマンさんによって変化する、さまざまな佐藤寛太を見てほしいです。

――1番テンションが上がった撮影は?

(北村)匠海に写真を撮ってもらえたのはやっぱりうれしかったですね。しかも、今回は俳優としてじゃなくて、カメラマンと被写体という違う職種で共演できたのがさらにうれしかった。ちなみにオファーは適当な口約束じゃなくて、事務所を通して正式な形で申し込んでいます。匠海にはちゃんと仕事として出てもらいたかったので。

 

カメラマン・北村匠海に「ずるくない?」

――じゃあ撮影時はいつもの友達ノリは忘れて…?

実際に撮影が始まると友達ノリでした(笑)。最初はここずっと会えていないのもあって「最近どんな感じ?」みたいな話からゆるく撮影を始めて、途中から匠海が「走って!」「叫んで!」って指示をくれるんです。言われるまま思い切りやっていましたけど、匠海の前だと恥ずかしかったですね〜。例えるなら親や兄弟に仕事を見られているような感じです。あと、「俺は俳優としてここにいるのに匠海は素のまんまなのずるくない?」みたいな感情もありました(笑)。

――カメラマン・北村匠海の印象は?

匠海はやっぱり表情を引き出すのも撮るのも本当上手いなぁって。自分ですら知らなかったような表情が、匠海の前だと出でくるんです。居心地が良いし、ずっと一緒にいたいと思える相手ですね。

――今回が『NEXT BREAK』ということで、もし2冊目の本を出すならどんなタイトルになっていると思いますか?

それはもう『BREAK』しかないです(笑)! でも状況によってもしかしたら『NEXT BREAK シーズン2』もあるかもしれない。まぁ、冗談ですけど。

――『NEXT BREAK』は25歳の誕生日に発売ですね。

そうなんです。個人的に25歳で思い出すのが岩田(剛典)さんなんです。『HiGH&LOW』シリーズでご一緒している時に岩田さんの25歳のお誕生日をお祝いしたんですよ。その時に岩田さんが「俺もとうとうアラサーだよ」と言っていて。僕は「岩田さんもアラサーか〜」って感じだったんですけど、気付いたら自分の番が来ようとしている。でも実際はまだまだ子どもだなって思いますね。(劇団EXILEに)後輩もいないので余計に。

 

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