MMA初挑戦のベイノアがウィリー超え宣言「気持ちは異種格闘技戦。先輩たちを超えたい」【RIZIN.28】

“ブラックパンサー”ベイノア

ベイノア「自分にとって押忍は押忍です」

「RIZIN.28」(6月13日、東京・東京ドーム)に出場する選手のオンライン個別インタビューが6月11日開催された。

 今大会ではRISEウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノア(アメリカ/極真会館)がRIZIN初参戦を果たし、スペシャルワンマッチで前DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)とMMAルールで対戦する。ベイノアはもちろんMMA初挑戦となる。

 インタビューでベイノアは「ついに、この東京ドーム大会の日が来たなと、非常に気合が入っています。非常に楽しみというのが率直な感想です」と神妙な表情。

 弥益については「恐らくですけど、本日も有給をとられて、こちらにいらしゃっているということで、非常にお忙しいなかで格闘技をやっておられるという、なかなか自分はマネできない、真面目な勤勉な方。そのように思っております」と話す。

 試合展開については「いつもそうなんですけど、自分の予想した試合展開にはならないと思っているので、なにも考えずに、その場の閃きで動こうと思っている。どのような試合展開になるかは正直まったく予想していないです」と“ノープラン”で立ち向かうつもりのよう。

 初のMMAではあるが「MMA・総合格闘技をやるというよりは、空手からキックボクシングに挑戦するときそうだったように、キックから総合、ルールの制限が大幅に解除されたなかでやるいわば異種格闘技戦だと思っている。総合格闘技というジャンルを見てきたファンの方からすると新鮮なものになるのではないか。あくまでも自分は極真空手を見せていこうと思っているので、総合格闘技のファンの方にそういう部分を見てほしいと思います」とあえて「異種格闘技戦」という言葉を使った。

 極真会館からは古くはウィリー・ウィリアムスがアントニオ猪木との異種格闘技戦に臨んだ。

 ベイノアは「異種格闘技戦」については「極真会館の先輩たちがやってきたものも自分は異種格闘技戦だと思って見てきました。たとえば、フランシスコ・フィリオ先輩がK-1の戦いに挑んでいったのも異種格闘技戦のひとつだと思いますし、ウィリー・ウィリアムズ先輩が熊と戦ったのも異種格闘技戦。空手を背負って空手の強さを見せるのが異種格闘技戦だと思っている」と話す。そして「ウィリー選手もフィリオ選手どちらの先輩も尊敬していますし、どちらも目指していきたい」としたうえで「やはり新しいものを作っていくためには極真会館のベイノアが唯一無二でなくてはいけない。目指すという意味では自分自身が今ままでの誰でもないような存在にならなくては。地球や宇宙と同じように、格闘技も破壊と再生の繰り返しで成長してきたものだと思っていますので、格闘技が大好きだからこそ、リスペクトして内部から破壊して、あらたな格闘技界を再生させていきたいと思います」と話し、ウィリー、フィリオを「超えていきたい、超えなくてはいけないと思っています」と誓った。

 カード発表会見から「押忍」を愛用する姿が話題となっているのだが、ベイノアは「日常の、自分にとって当たり前の言葉で、RIZINファンの皆様にとっては新鮮な言葉だと思うのですが、どんな挨拶でも、悲しいときも、うれしい時も、寂しいときも、押忍。自分にとって押忍は押忍です」とこの日も「押忍」で会見を締めくくった。

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