「レジ袋どうしますか?」の質問の度に 後ろめたさを感じてしまう日々。【寺尾聖一郎の「SDGsなライフシフト」】
レジ袋VSマイバックのエコ比較してみた
レジ袋とマイバッグの1枚あたりのCO2排出量を算出・比較した日本LCA学会の研究発表会における報告によりますと「買い物回数50回未満ではレジ袋より負荷が大きいが、それ以降では常にレジ袋よりも小さいCO2排出量で買い物をすることができる」と報告されています。ちなみに、私の100均マイバックはまだ利用数50回未満です。
有料化実施前と比べると格段に利用率が上がっているマイバックではあるが…。
環境庁のWEB調査(下記図参照)では2020年3月の施行前と比べると過去1週間のマイバック利用率が3割から7割に伸びていることがわかりますが、利便性や急いでいるときの選択など課題はまだまだあるような気がします。
どっちがエコか?の問題ではなく、生活の中で意識するという習慣づけが重要
おそらくエコバックvsマイバックどっちがエコか?なんて考えて買い物している人は少ないと思いますが、買い物の度に、聴かれる「レジ袋選択」の質問は、少々ウザイと思いながらも、その度に環境問題について意識する習慣を根付かせるためのアクションに参加していると思う意識は大切だと思っています。
ローソンが熊本市で実証実験始める
ローソンと熊本市は6月12日、市内店舗でレジ袋の代わりに市指定のごみ収集袋を販売する実証実験を始めています。昨年7月からのレジ袋有料化に合わせ、ローソンはレジ袋を1枚3円で販売していますが、今回の実験では、お客はレジで通常の袋か市指定のごみ袋のどちらを買うか選択できる取り組みで、ごみ袋は5リットル相当で4円、15リットルは12円と相当高いのです。でもだれかが始めなければ始まらない、これからの環境問題の解決の1つの道ではないでしょうか。
SDGs12「つくる責任、使う責任」 実現にむけて
世界中の海にはすでに1億5000万トンのプラスチックごみがあると言われていています。毎年800万トンもが新たに流れていると想定され,2050年には海にいる魚の重さよりもプラスチックごみの方が多くなると言われています。その重さはなんとスカイツリー222基分!プラスチックごみは時間と共に、マイクロプラスチック化され、それを誤飲してしまう魚を我々人間が食べる悪循環を回避するためにも今から行動に起こさないといけません。
日本で1年間に捨てられるプラスチックごみは約900万トン。そのうち,約半分がレジ袋や食品トレーストローなど容器や包装で使われているものですからプラスチックを減らしていくことは,地球生命を維持するためにもとにかくマストなアクションなのであります。そういえば私の大好きなキットカットの外袋も紙に代わってきていますよね。*参照 https://sdgs.edutown.jp/
SDGsの目標の12番目の項目は「つくる責任、使う責任」という項目があります。地球は私たちに沢山の天然資源を与えてくれています。地球が維持できる量をはるかに超える消費をしてきているので、持続可能な社会の実現のためにも、利用と生産の方法を大人も子供も隔たり無く、真剣に学ぶ必要があるのです。
寺尾聖一郎(てらおせいいちろう)ソーシャルコンテンツプロデューサー
1964年 東京都生まれ。(株)リレーションズ代表取締役
エンタテインメント&コンテンツビジネスを中心に31年間勤務した大手広告代理店を2020年に早期退職。自らパーソナルトランスフォーメーション(PX)を志し、人生100年時代のセカンドライフを実践挑戦中。”アイデアで世界を繋ぐ”をコンセプトにしたソーシャルクリエーティブ&㏚会社(株)リレーションズを設立。東京浜松町に2020年8月に開業したダイアログミュージアム”対話の森”や、ダイアログインザダーク,ダイアログサイレンスのPR&企画プロデュースなどを手掛けている。趣味は料理(調理師)、テニス、防災キャンプ。
資格:障がい者スポーツ指導員、准認定ファンドレイザー行政書士、宅建、調理士
NPO法人LWC理事「クイズに答えてお米を寄付するサイトハッピーライスの運営」