サッカー男子 五輪代表18人発表。海外組9人、強力オーバーエイジで目指すは「金」
ほぼベストメンバー召集に反町氏「失敗から学んだ大きな前進」
反町氏は2008年の北京オリンピックで監督を務めた。当時はOA枠は使わず、海外組も本田圭佑(VVVフェンロ=当時)と森本貴幸(カターニャ=同)の2人にとどまった。戦績は予選リーグで3連敗という結果に終わったが、その後、大半の選手がA代表で活躍した。
反町氏は「北京五輪の時は事前のクラブとの交渉があまりうまくいかなかったこともあり、最後になってドタバタしたことは否めない。それを踏まえてという言い方なのかは分からないが、いい体制を作っていい成績を生むことが日本のサッカーの未来につながるという考え方のもと、(JFAが)ヨーロッパに拠点を置き、クラブとうまく交渉した中でオーバーエイジも含めこういったチームを作ることができた。さらには6月の活動でオーバーエイジを入れて実戦を行ったチームはあまりないと認識しており、我々は一歩リードしていると思っている。それができたのも海外、国内のクラブを含めた皆さんの協力があったものだと思うので、そこには感謝したい。オーバーエイジはピッチの中だけでなくピッチの外でも大きな影響力があると思っている。それはU-24世代には絶大な影響を及ぼすと思っている。オンとオフ両方でプラスの作用が働いているのは間違いない。準備する側としてもリクエストに応えることができたのは失敗から学んだ大きな前進だと思う」などと今回のメンバー召集については前もっての地道な交渉が実を結んだことをうかがわせた。
U-24日本代表は国際親善試合の「キリンチャレンジカップ2021」でU-24ホンジュラス代表(7月12日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)とU-24スペイン代表(同17日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸)と戦いオリンピック本番に臨む。
オリンピックではグループAで南アフリカ(同22日、東京スタジアム)、メキシコ(同25日、埼玉スタジアム2002)、フランス(同28日、横浜国際総合競技場)と戦う。
〈GK〉
1 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
12 谷 晃生(湘南ベルマーレ)
〈DF〉
※5 吉田麻也(サンプドリア/ITA)
※2 酒井宏樹(浦和レッズ)
4 板倉 滉(FCフローニンゲン/NED)
3 中山雄太(PECズヴォレ/NED)
13 旗手怜央(川崎フロンターレ)
14 冨安健洋(ボローニャFC/ITA)
15 橋岡大樹(シントトロイデンVV/BEL)
〈MF〉
※6 遠藤 航(VfBシュツットガルト/GER)
16 相馬勇紀(名古屋グランパス)
8 三好康児(ロイヤル・アントワープFC/BEL)
11 三笘 薫(川崎フロンターレ)
10 堂安 律(アルミニア・ビーレフェルト/GER)
17 田中 碧(川崎フロンターレ)
7 久保建英(レアル・マドリード/ESP)
〈FW〉
9 前田大然(横浜F・マリノス)
18 上田綺世(鹿島アントラーズ)
〈バックアップメンバー〉
GK 22 鈴木彩艶(浦和レッズ)
DF 20 町田浩樹(鹿島アントラーズ)
DF 21 瀬古歩夢(セレッソ大阪)
FW 19 林 大地(サガン鳥栖)
※はオーバーエイジ(OA)