初の後楽園大会で寺山日葵vs小林愛三の王者対決が実現【RISE GIRLS POWER】

ともに「国内最強を決める戦い」と位置づけ

　小林は「この一戦で国内最強を示したいと思っている。その言葉に尽きる」、寺山は「愛三選手とはいつかはやると思っていた。私がベルトを獲った直後に紅絹選手とキャッチウエイトで試合をしたように、私も愛三選手と間の体重でやると思っていたし、やりたいと思っていた。契約体重は私寄りになったが、実現できてうれしい。また女子単体で後楽園ホールで試合ができ、そのメインを務めさせていただくのはすごくうれしいこと。メインにふさわしい試合をしないといけないと思っている。ふさわしい試合をして勝って、国内最強を証明したい」とともにこの試合が「国内最強」を決める戦いであるという強烈な自負を見せた。

　かつて計量を失敗していることから小林が49.5kgでベストなパフォーマンスを見せることができるのかに注目が集まるのだが、小林は「自分のベスト体重に近い。寺山選手に寄っているというより、自分のベストかなと思っている。そのベスト体重で、強い寺山選手とやるということにワクワクしている。体重に関しては今やるべきことが明確に分かっているので、それを遂行するという形。減量というより、しっかり動くということを目的にやっている。今日の朝は55キロ。食事はプロの栄養士の方に相談して毎日を過ごしている」とすでに減量対策は進んでいるよう。そのうえで「体重もそうだが、生活とか練習とかすべてを含めて、日常の自分自身の曖昧さをなくすというのが今回の自分のテーマ。そこを自分が乗り越えたいという思いがある。乗り越えて結果を出したい」と今回は減量という行為を超え、自らの意識改革が大きなテーマ。

　また「私は世界を見据えて戦っていきたいと思っている。このRISEの舞台から、言葉が通じない人たちにも格闘技を通して体で表現したいと思っている。今回の一戦は世界の人から見られる試合になると思っているので、そういうことを目指して、気合を入れて、これから試合までの過程を過ごしていきたい」と寺山戦の先をも見越した。