FUJIYAMAタワー、空飛ぶ牢屋、リアル廃病院…この夏デビュー「富士急ハイランド」の新施設がすごい
山梨県富士吉田市のアミューズメントパーク「富士急ハイランド」がこの夏、新施設「FUJIYAMAタワー」「お仕置き観覧車」「戦慄迷宮 〜慈急総合病院〜」を一挙にオープンさせた。話題のアトラクションの一部を編集部一のビビリ記者が体験した。
新宿から高速バスで約1時間40分。富士山の裾野に広がる「富士急ハイランド」は、“世界一”と名高いアトラクションを多く備えるアミューズメントパークだ。毎年メディア関係者を呼んで新施設のお披露目を行っている「富士急ハイランド」だが、昨年はコロナ禍の影響で中止したため、今年は2年ぶりのプレスプレビューとなった。富士急行の堀内光一郎社長は「本来私どもは“絶叫の富士急”ということで、大きな声で皆様方に叫んでいただくことに力をこめてまいりましたが、残念ながら心の中で絶叫という、声を出せない絶叫暗黒時代のような一年間でございました」と振り返る。
「この2年間、大変厳しい状況でありましたけれども、その中でも仕込みをしてまいりました。それが今年皆様方にご紹介申し上げる3つの施設」といい、そのひとつが富士山一望の絶景展望台「FUJIYAMAタワー」である。完成から25周年を迎えた“キング・オブ・コースター”「FUJIYAMA」でしか経験できない絶景をできるだけ多くの人に見てもらいたいという思いと、日々のメンテナンス作業をより安全でスピーディーに行うための施設作りという観点から計画。高さ約55mのタワー最上階に展望フロア「FUJIYAMAスカイデッキ」を設置し、「FUJIYAMA」に乗れない人でも富士山と青木ヶ原樹海の景色を楽しむことができる。
実際の見学では、落下防止のため受付にてロッカーに手荷物を預け、エレベーターで最上階へ。約40秒ほどでスカイデッキにたどり着くと、低めのガラスの仕切り一枚を隔てて目の前に青木ヶ原樹海が広がり、正面には雄大な富士山が堂々と鎮座する。あいにく頂上は雲に覆われていたが、どこまでも続く青い空とさわやかな風が心地良い。当然、スカイデッキ見学中も「FUJIYAMA」が運行されているため、数分間に一度は絶叫する搭乗者とコミュニケーションが図れる(?)おまけ付き。しかし、記者はまだ知らなかったのだ。「FUJIYAMAタワー」が恐ろしいアクティビティを併設していることを……。