パラアスリートが新型コロナの陽性になった場合にスムーズに入院することはできるのか

(Tokyo 2020公式ライブ配信より)

「学校連携観戦プログラム」については「保護者が不安ならそれも考慮すべき条件」

 その後の質疑では「学校連携観戦プログラム」の実施について岡部氏は「今、子供が感染して重症化するリスクは高くない。子供たちの間で感染がぐるぐる回っているわけでもない。ただ周辺の影響を受けて子ども自身の感染は増えている。パラの場合は五輪より、アスリートがハンディキャップを負ってもあれだけのことをやっているということをことを見せる意義はあると思うが、もしやるなら、往復の交通、応援や観戦の仕方など引率の方に負担はかけると思うが、観戦マナーや自分を守ることについて十分徹底はしなければいけないということは今日の会議で言った」などと話した。

 また「移動に公共の乗り物を使えばリスクは高くなる。オープンエアならともかく狭い会場なら、子供の間の距離や換気にも配慮しなければならない。具体的にはいくつか出てくると思うが、そういったことができているのが大前提。その一方で、ああいう競技を見ることで、子供たちがいろいろな思いを持ってくれるだろうという思いもあるが、多数の保護者が不安な状況になっているならそれも考慮すべき条件になるのではないか。一律にOKではなく、状況によっての判断は必要だと思う。もしやるならば安全にできるように検証していただきたい」とも。

 18日に東京都の教育委員会が実現への懸念を示したことについては「もしやるのなら、いろいろな注意点がある。リスクを減らすことを注意していただきたいという意見は出ている。“リスクはないからどうぞ”とは言っていない。こういうリスクはあるので、十分注意を払わないと感染を防ぐのは難しいということは言っている」とした。