主演舞台『検察側の証人』開幕を前に小瀧望「今はエンタメを届ける必要があると思っています」と決意

狂気の演技を見せる成河(敏腕検事マイアーズ)

演出家・小川絵梨子の新翻訳と演出について語る成河

 今回の座組について瀬奈は「成河さんは変態という名の天才なので、いい刺激を受けまくっています。小瀧さんは“本当に頭がいいんだな、この方は”と思った。本の読解力や表現力だったりがぶれていない。それって簡単なようで難しいことだと思う。それをサラッと理解できている、この人も天才だなと思う。天才に囲まれている」と話す。成河の“変態”っぷりについては瀬奈が「成河さんは“そこまでやるんだ。そこまでおとしめる?”というくらいの攻撃力がすごくマニアックな変態というか…」と話せば、小瀧も「成河さんが導いてくださっているというか、成河さんに食らいついていこうと思えば思うほどこっちも自然に必死になる。それがレナード自身にも重なっているのかなと思う。成河さんに助けてもらっているという感じ」と話すなど成河の存在感からくるもののよう。

 その成河は今回の小川の新翻訳について「現代の人間が聞いても、まさに隣で起きているかのような会話をこの戯曲の中でやる難しさと面白さがある。それをどこまでやれるかだと思う」と話した。また「一人一人が個別の課題に向き合ってチャレンジしていくということを続けているのが小川さんの現場の特徴。一生懸命、課題に向き合っている俳優の姿を…見せてはいけないんですけど、とてもいい作品なので、楽しみにお越しいただければ」とも。