成功の鍵は「メタル・ハート」BABYMETAL プロデューサー、KOBAMETALが10周年を振り返る

著書を手にポーズをとる、KOBAMETAL

 結成10周年を迎えたメタルダンスユニットのBABYMETALのライブヒストリーブック『10 BABYMETAL LEGENDS』(ぴあ)が発売され、同書を綴ったプロデュサーのKOBAMETALが都内で取材会を行った。

 ユニットはライブを軸に活動を展開しており、国内外で人気を集める。コロナ禍以前の国内公演には海外から家族ぐるみではせ参じるファンの姿もあった。

 ターニングポイントを聞かれると「結成をしたときじゃないですかね。BABYMETALというグループ名が降りてきたとき、そこから全ては始まりました。その時点でこれはいけると思った」。もちろんメンバーとの出会いも大きかったと強調したうえで、「何か一つというよりも、今日まで関わっていただいているみなさんであるとか、いろんなことが積み重なってのこと」と振り返った。

 キャリアを重ねるなかで、海外の数々の音楽フェスティバルにも出演、名だたるメタルレジェンドたちとコラボレーションも実現した。

「強い思いを持ち続けて実直に努力していくということが大きかったと思いますし、その目標をメンバーを含むチーム全体で共有できたのも良かったと思います。想定以上に大きくなったこともありますが、海外のメタルレジェンドとの共演といった子どものような夢も実現できました。メタル・ハート(鋼鉄の魂)を持ちながらやっていくのが大事なんだと感じます」


 改めて、ユニットにこの10年で変化したことはあるかと問われると「BABYMETALはリアルとファンタジーの融合と言われますが、マンガの世界のようなできごとというかミラクルが次々起こって、実現していった。高い山を登ったら、まだ上があるのか、まだあるのかと登り続けてきたのでそういうところで人間的な成長が大きかったと思う」と話した。

 KOBAMETALは、本書に加えて、『鋼鉄っぽいのが好き ‐人生9割メタルで解決‐』(KADOKAWA、9月29日発売)も上梓する。BABYMETALが所属するアミューズのいち社員であることから「僕には一円も入らない」と笑い、「今後のBABYMETALの活動やにBABYMETALのために使いたい」と話した。

 取材会は、この日開幕した展示イベント『10 BABYMETAL LEGENDS – EXHIBITION-』(HMV&BOOKS SHIBUYA、~23日まで)の会場で行われた。書籍と連動したイベントで、BABYMETALの歩みをライブで追っていく内容だ。