堀潤が小学生とSDGsを考える授業「学んだこと、調べたこと、周りの人に伝えて」
南スーダンの映像では、笑顔の子どもたちや笑い声であふれるものだったが、貧困や教育、ジェンダー、平和など、解決すべき問題ばかり。
映像を見た感想はさまざま。
「トマトをそのままかじっていることに驚いた」という感想には、「日本の豊かさであり弱点であるかもしれない」と堀。「コンビニでもスーパーマーケットでもレストランでも、スパゲティ、ハンバーグ、サラダと完成品が出てくる。魚一匹、果物一個、それぞれどんな人たちが関わって、どんなふうに生産されているのか想像しにくくなっているんじゃないでしょうか」と問題提起、「遠い国の貧困の状況と自分たちの暮らしとどんな共通点があるのか想像してみることも大切。そのためにも知ることから始まります」
「自分たちは恵まれている」という感想には、「日本も昔から恵まれていたわけではありません」と新たな視点を示した。戦争でいろんなものを失った日本が立ち直れたのは世界中から援助を受けられたからだとし、「だから、よその国に荒れ果てた地域があれば、今度は私たちが支えますよと関わることが大切だと思います。いつか日本も今の経済的な基盤を失うかもしれない。その時、あの時はありがとうって、きっと助けてくれますよ。そういうお互いの支え合いで世界中ができているんだということを、みなさんに感じてもらえたら。そのためにも自分たちは恵まれている思うことは大切です」と話した。
中には「私たちはたくさん食べることができるのに、できない国があること知って、そのことを調べてみたい」という感想もあった。堀は「知るところから始まります。もっと調べてみたいというのは第一歩としてものすごくいい」と笑顔。「SNSが発達していて、ニュースが取り上げる現場だけではなく、市民一人ひとりが発信する世界各地の様子が手に取るように分かります。SNSは使い方を間違えると凶器になってしまいますが、うまく活用できれば、日本にいたら知ることができなかったことを知ることができる。世界とつながることができるので、うまく活用してほしいなと思います」
この日の授業で感じたことなどを踏まえ、児童たちは今自分たちにできことややりたいことを発表。募金、水を送りたい、給食の残りをゼロにしてフードロスを解決する、井戸掘りなどの技術を持っている人が必要な人に伝える、個性を認めることなど、さまざまな意見が出た。