「第二次大戦の悪役でも、熱い大和魂の日本兵でもない」小野田寛郎少尉役・津田寛治、遠藤雄弥らが会見
リアルな感情を追求するアラリ監督への絶大な信頼を語ったキャストたち。津田は「監督から、疲れて走る芝居を撮りたいのではない、本当に疲れてほしいんだと言われ、実際にジャングルを走ってヘトヘトになってから走るシーンを撮影した」と苦笑しながら明かしつつ「監督の演出が芝居を考える大きな転機になった」と振り返った。
小野田の上官を演じたイッセー尾形は完成作を見て「見ている側は小野田を体験する。言葉じゃなくて体に残る。最年長の僕ですら戦争を知らない世代。つまりこれが全部、想像力で成り立っている」と感嘆し「コロナなんかに負けない。まさに今、見る意味のある映画」と胸を張っていた。
映画『ONODA 一万夜を越えて』は10月8日より全国公開。