「30年ぶりにジャングルから出た」小野田少尉の歴史的瞬間! 当時の報道写真と映画『ONODA』劇中の比較写真公開

左)30年ぶりにジャングルから出た小野田寛郎さん (右)『ONODA 一万夜を越えて』劇中写真

 終戦後約30年の時を経て帰還し「最後の日本兵」と呼ばれた旧陸軍少尉・小野田寛郎氏の史実をフランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化した『ONODA 一万夜を越えて』から、津田寛治と仲野太賀が見事に再現した場面写真と、当時の報道写真の比較画像が公開された。

 津田寛治が演じる小野田寛郎が、数十年ともに生きてきた戦友・小塚を亡くし、真の孤独に苛まれていた時、突然目の前に、仲野太賀演じる旅人・鈴木紀夫が現れる。シャツにジーンズ、靴下にサンダルばきという、今も尚、戦争の中を生き続ける小野田にとっては見慣れない“奇妙な”出で立ちをした鈴木青年を警戒するが、彼は小野田に語りかける。

「話がしたいんです。とても長く、辛いご経験をされたと思います。戦争は終わりました。昭和20年に。小野田さん、どうするおつもりですか。ここに骨を埋めるおつもりですか。日本に、僕と一緒に帰りませんか」

 この言葉が小野田の長い、たった1人の戦争を終えるきっかけとなり、小野田は約30年に渡るジャングルでの潜伏生活を終え、日本に帰還することになる。

 実際に小野田氏を発見した鈴木紀夫氏は、戦争を知らない世代として生まれ「パンダ・小野田さん・雪男」の順番で発見することを夢にしていた人物。鈴木青年は証拠として小野田氏との2ショット写真を撮影し日本に持ち帰り、小野田氏帰還の一助となった。

 今回、津田と仲野が見事に再現した劇中写真と実際の小野田氏、鈴木氏の写真の比較画像と併せて小野田氏が30年ぶりにジャングルから出た際の実際の報道写真との比較画像が解禁された。
 
 映画『ONODA 一万夜を越えて』は10月8日より全国公開。

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