佐々木健介&北斗晶夫妻「結婚25年、毎日文句言っている」けど「シリアスなケンカにはならない」その理由とは?
取材中にも“小爆発”!? それでもシリアスなケンカにならない理由
いつまでもパワフルに活躍しそうな2人。20年、30年後、お互いにどんな“お年寄り”になっていてもらいたい?
北斗「飛び回っている年寄りになっていてほしいですね、お互いですけど。あちこち出かけてあれこれ楽しんでほしい…なるべくお金はかけずに(笑)。だいたい、釣りに行くのだって舟に乗るのに8000円かかるんだから…(だんだんヒートアップ)しかもこの間なんか、こんな小さなアジ5匹ばかり採ってきて。その後スーパーに行ったら、もっと大きくて立派なアジが100円で売ってたわ! 行ったからにはデカいの釣って来いっての(笑)!」
佐々木「頑張ってるんだよ! 俺だって(笑)」
北斗「趣味ってけっこうお金がかかるんですよね。この前も健介が友達とゴルフに行くって言い出して」
佐々木「ゴルフクラブを買いたいって言ったんです。そしたら…」
北斗「じゃあ1本だけ買っていいよと言ったんです。そしたら“そんなの『プロゴルファー猿』じゃねーか、ゴルフはクラブ1本じゃ出来ないんだよ!”って(笑)」
佐々木「アイアンとかパターとか、いろいろ必要なんだよ」
北斗「いいじゃん『プロゴルファー猿』で(笑)」
佐々木「もう、いつもこんな感じです(笑)。でも僕は、この人には何十年経ってもこのままでいてほしいと思っています。お互い白髪になっても…」
北斗「私は白髪染めるわ!」
佐々木「…と、こんな感じなので、毎日飽きないんです(笑)」
言い合いのように見えて結局、笑いあっている2人。言いたいことを言う一方で、それがシリアスなケンカにつながらない理由とは?
北斗「私は毎日こんな感じで、この人に文句を言っています。でもそれでいいと思っているんです。なぜかというと“こんなことは言わないほうがいいかな…”なんて考えて言いたいことを我慢していると、結局ため込んで大爆発すると思うんです。私は毎日こうして文句を言って小出しにしているので大爆発がないんです。小爆発は365日していますけど(笑)。文句を言われてもそれが当たり前になって慣れちゃってるもんね?」
佐々木「毎日、いい刺激をもらっています(笑)」
北斗「結婚して25年、健介が私に本気で怒ったことって、ほとんどないと思います。でも半年ほど前、珍しくすごく私に怒ったことがあったんです」
佐々木「ああ、あったね…(笑)」
北斗「一緒に買い物に行ったときのことなんですけど、健介が電気屋に行くというので、じゃあその間、私はレストラン前の『GU』(読み:ジーユー。ご存じ、人気のアパレルブランド)で服を見ているからと伝えて別行動したんです。しばらくして、ふと私のスマホを見るとマナーモードになっていて、健介から何度も着信やメールが来ていたので、折り返したら“何度も電話したんだよ、どこにいるの!”ってメッチャ怒ってるんですよ。だからGUにいるって言ったじゃん、と言うと“レストランの前にそんな店は無い!”って言い張るんです。じゃあ、お前の前に見えてる店は何て名前か言ってみろ、と言ったら“グーって店だ!”ってブチギレながら言ったんです(笑)。しかも後から聞いたら、私がGUに行ってると言ったのを“自由に行ってる”と言っていたと思っていて。だいたいいっつもこんな感じなんで、シリアスなケンカになりようがないんです」
佐々木「あれが、ここ十何年の間で声を荒げた唯一の出来事でした(笑)」
“文句”もすれ違いも笑いに包んでしまう佐々木健介&北斗晶夫妻。この絆があれば老後に不安はありません!?
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)
監督:前田哲/出演:天海祐希/松重豊/新川優愛、瀬戸利樹/草笛光子 他/配給:東映