人気料理家・坂田阿希子と平野紗季子がもっとおいしい「揚げもの」談義

温度のコントロールができないという平野の焦げたワンタンの写真に「これはけっこうひどい感じ」と目を見張る坂田

 表紙カバーのポテトフライを揚げているのは、鉄鍋のように見えるがかつてはテフロン加工のフライパン。坂田は「さすがにくっつくようになっちゃったんですけど、そのフライパンのことが愛しくて。それで揚げるようになったら、全然そのフライパンで揚げられる」と明かした。

 さらに「油の温度が上がっている時は、煙が今にもモクモク立ちそうだったり、油の中でお箸を回すとすごくサラサラしているんですよ。そういう時は一気に素材を入れないで、ワンタンのかけらを入れて、その時の素材の揚がり方を見てみたり。ワンタンの皮は色が早くつくので、そういうものはお箸を入れた時に泡がやんわり出るくらい、若干低めの温度でゆっくり揚げるときれいに揚がります」と解説した。

「おうちでは怖くて揚げものをやりたくないという人こそやってもらいたい」と力説する坂田に、「まるで猛獣使い。私からすると揚げものが一番の猛獣」という平野。「でも、揚げものを飼い慣らしたら、もっとも素晴らしい調理法のひとつだと思いますよ」と語る坂田に対し、平野は「叶恭子さんみたい! 叶姉妹ってライオンとかヒョウとかが好きらしくて、そんな感じでした」と尊敬のまなざしに。坂田が「紗季子ちゃんはポテトフライが大好きと聞いたので、こういうのを一番最初にやってほしい」とリクエストすると、平野は「え〜、家で食べたい!」と絶叫した。

『家で揚げるともっとおいしい』
【著者】坂田阿希子
【発行】リトルモア
【定価】1870円(税込)
【URL】http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=1047
<<< 1 2