伊藤達也元金融相「ウィズコロナでも経済を回していく体制整備に取り組みます」【インタビュー】

夜は駅前で、帰宅する有権者に対して演説を行う伊藤氏

 これからの日本の未来に向けて取り組むべきこと、そしてそれに向けてのアクションについてはどんなことを考えていますか?

「まずはコロナに打ち勝ち、この危機を乗り越えるため、医療体制の再構築をはじめ、ウィズコロナでも経済を回していく体制を整えることです。さらに、『グリーン』『デジタル』等の新領域で、我が国が競争力を失わずにしっかりと成長を享受できる仕組みを作ってまいります。新たな成長領域でも日本経済の屋台骨である中小企業が競争力を失わずに、雇用と賃金を守りながら、いかにして日本の持味を出していくかが問われています。デジタル・プラットフォーマーによって、不公正な取引条件等によって中小企業等が不利益を被らないような環境を整備し、中小企業等や消費者の利益を保護しつつ、イノベーション促進にも資するルール整備を行います。気候変動問題も、もはや待ったなしです。カーボンニュートラルを目指す我が国において、スマートシティを応援するとともに、脱炭素化につながる技術の導入を促進します。アジア型グリーン政策を形成し、グリーンアジア金融センターを確立する等、地球温暖化対策をリードします」

 最後に有権者に向けてのメッセージを。

「私は、学生時代、母を難病で亡くし、福祉政策の重要性を感じて、 松下政経塾の門を叩きました。生計のために、夫婦で小さな飲食店を営んできました。命と暮らしを大切にし、納税者の視点に立った政治は、私の原点です。

 コロナ禍によって、格差や機会の不平等が拡大、経済は傷つきました。我が国の安全保障環境は厳しさを増し、気候変動ももはや待ったなしです。問題を見ないふりして先送りをせず、次世代に、より公平で活力があり、平和な社会を引き継ぐため、この危機を契機に古いシステムを改革してまいります。皆様の声を政策に変え、日本を前に進めていくために、全力を尽くしてまいります」

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