「東京国際映画祭の開催は勝利」仏女優イザベル・ユペールが来日に感激
今年のフェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛は「コロナ禍以前はレッドカーペットも周りにたくさんお客様がいて、年に一度、皆さんと交流できるイベントだった」と、有観客でのレッドカーペットを懐かしみつつ、感染対策による制限を伴いながらも開催された昨年、今年の映画祭に「たくさんの人が力を注いで開催できたというありがたみを感じる時間」と感謝。
セレモニーにはコンペティション部門国際審査委員イザベル・ユペール、青山真治、クリス・フジワラ、ローナ・ティー、世武裕子も登壇。
ユペール審査委員長は「このような難しい状況の中、映画祭を開催することはチャレンジ。実施できたことは勝利だと思います。私もここに立つことができて幸せです」と開催を喜び「私たちは一緒に映画を見るべきです。私がコロナかにおいて一番やりたかったことです。私たちには映画が必要。映画には私たちが必要なのです」と語った。
最後に、オープニング作品『クライ・マッチョ』のクリント・イーストウッド監督からの手紙を司会・中井美穂が代読。イーストウッド監督は来日して参加できなかったことを惜しみつつ「この映画はコロナ禍に撮影されました。本作が映画界に勇気を与える作品になれば」とメッセージを寄せた。
第34回東京国際映画祭は10月30日から11月8日まで、日比谷・有楽町・銀座地区にて開催。