大仁田厚の「ホンモノの電流爆破」に米国のファンが熱狂。フロリダ、ロサンゼルスなど各地からオファー殺到

有刺鉄線で血だるまのトレモント

 米国のファンの声に後押しされる形で、大仁田は爆破に特化した団体FMW-Eを7月に旗揚げし、世界に向けインターネットで配信した。そんななか、H20から熱烈なオファーを受け、米国での電流爆破実現に再び動いた。対戦相手には、大仁田の米国のライバルで昨年10月に引退していたマット・トレモントが名乗りを挙げ、この一戦のために復帰。大仁田陣営は5年前のCZWの際の轍を踏まぬため、今回は専任の電流爆破、有刺鉄線の技術者を3人帯同し、万全な体勢で臨んだ。

 その大仁田vsトレモント戦の試合形式は事前に公表されていなかったが、フタを開けて見れば、通常のメイド・イン・ジャパンの電流爆破をハロウイン仕様にアレンジしたものだった。ロープ2面に有刺鉄線が巻かれ、4つのコーナーに蛍光灯束を、場外に有刺鉄線ボードが設置され、1面のエプロン下には有刺鉄線バリケードマット地雷ボートが置かれた。