THE RAMPAGE 浦川翔平、土井レミイ杏利選手からハンドボールの手ほどき <BUZZらないとイヤー! 第14回>

 

浦川:土井選手が考えるハンドボーラーにとって大切なことってなんですか、なんていうのかな、心・技・体のような。

土井:そうだなあ……心・技・体ですね(笑)。

浦川:(笑)。

土井:体の部分でいうと、ハンドボーラーって他の競技のアスリートと比べると、ものすごく運動能力が高いんですよ。

浦川:フェイントとかすごいですよね、いい例えなのか分からないですけど、サッカーよりもバスケ寄りの動きですし。

土井:そうですね。ただ、バスケよりも激しいぶつかり合いがあります。ハンドボールはファウルが許されているスポーツで、正面から相手を潰しに行って止めるんです。ヨーロッパの世界トップの国では選手は2メートル超で体も大きい。そのうえでスピードも、ジャンプも、投げる力も必要。試合は30分の前半、後半ですから、持久力もです。全パラメーターが高くないと勝負できないスポーツなんですよね。

浦川:戦える体を作るためにまず鍛えるところはどこですか?

土井:体幹は強くないと話にならないですね。あとはポジションごとに必要なことが違ってきます。体重増やして力重視なポジションもあれば、僕のポジションならスピードとジャンプ力とテクニックみたいな。

 

 

浦川:1日のメニューはどうですか? 一番ヤバい時の感じを教えて下さい。

土井:基本毎日2部練習で、午前中はずっと筋トレ(笑)。筋トレにもいろいろな方法がありますが、僕らがやっているのはネガティブというやり方。ベンチプレスならここで力を入れるというポイントで上から押さえてもらう、腹筋は腕を下ろした状態で肩から肘の間の高さで後ろからベルトぐるっと回してもらって上体を起こそうというタイミングで引っ張られる……というのをずっとやらされる(笑)。

浦川:ベンチプレスでも腹筋でも上げ切ったときの気持ちいい瞬間が全く来ないってことですね、それはもう、オーマイゴッド! やばい。でも、それが午前中か……。

土井:で、午後はめちゃくちゃ走る(笑)。その毎日。

浦川:僕らもツアー前になると、リハーサルで3時間ぐらい踊り込みをするんです。それでもう無理ってなってて……情けなくなってきます。

土井:お互いにやっている世界が違うから(笑)。僕らはこれぐらいやらないと戦えないし、3時間のダンスは無理ですよ。