コロナ禍2年目は、健康になった人、不健康になった人の割合が拮抗
健康に対する意識や行動については、総じていうと「自分の健康を自分で守る」という自己防衛意識が昨年よりも上昇し、「自炊」「ストレスケア」「将来の病気予防」などの健康行動を実践する人が増加傾向にある一方で、コロナ禍で不健康になった人に限って見てみると、健康のための習慣的な行動を実践している人の割合は3割以下にとどまり、なかなか実践できていない様子もうかがえる。
ただ、アフターコロナにおける健康意識について聞いてみると、不健康になった人の半数以上が、「健康を取り戻したい」と考えており、今後、どのように健康になりたいかを尋ねると、「長期的に」「一人で」「無理せず」「自分のペースで」取り組みたいと、がんばりすぎない健康意向が見られた。
コロナウイルス感染症の流行は、すべての人にとってコロナ禍以前の生活から変化をもたらすことになった。長期化するコロナ禍において、まだまだ、生活の変化についていくだけでやっとという人も多いはず。人生100年時代といわれるようになって久しいが、その100年の基盤には健康的な生活が欠かせないだろう。今、自分の健康はどうなっているのか、変化の波に飲まれながらも、自分のペースで自分を見つめ、できることから健康的な行動を実践していくことが重要なのかもしれない。