「世界最大のかりんとう」ギネス世界記録に認定 東京カリントが創立70周年で

「苦労しかなかった」と、かりんとうを掲げる西村圭史取締役生産本部長 

「世界最大のかりんとう」は、同社が創立70周年の節目に合わせて取り組んだもの。当初は長さ70センチメートルを目指してスタートしたという。昨年9月には40センチメートルがやっとで、無謀な挑戦だと社内からも意見があったというが、今年1月に工場のラインで試作すると目標を上回る90センチメートルに達した。その後は1メートル超を目指し試行錯誤してきたという。
 
 苦労しかなかったという製作のなかで、ポイントとなったのが、食べられるかりんとうを作るためにしっかりと火を通すこと、そして折れないこと。かりんとう作りは、大きく分けると、発酵を含めた生地作り、揚げ、蜜かけの3つの工程からなるが、長時間揚げるなかで折れてしまったり、蜜かけでは重量が増すため社員が支えながらの作業する必要があったという。

 

直径は10センチ以上! 食べられるかりんとうを作るために、中まで火を通すのが大変だったという

 取材陣から「世界最大のかりんとう」の味について訪ねられた西村社長は「食べられます……しかしですね、私どもの自信作はお店に並んでいる小さなもの(笑)。かりんとうは蜜が生地のバランスが非常に大切なお菓子なので、全体的な部分で言うと(世界最大のかりんとうは)どうかな、というところがあります」と笑った。