EXILEで三代目JSBの小林直己が「選択と奇跡」綴る! 半自伝的エッセイ発売
「選択」の結果として起きた「小さな奇跡」を拾い集め、「今」を生きている
――さて、書籍発売というタイミングですが、次回作の予定はありますか?
本を出す、書くってすごいパワーがいるんです。ダンスも表現ですけど、印象を与えて、受け取り方は受け取り手の自由です。でも言葉の場合は、伝えるために、限定された箱みたいなものを積み重ねていくような感じです。言葉を選んだり、書き方を考えたり、これでも伝わらないのかと何度も書き直しもしました。担当の方に助言をいただくこともありました。共通言語ってなんだろうって思いましたし、文藝春秋さんというステージで踊る時にどう立つのがいいだろうか、バランスをずっと考えました。最終的には読み手の人に取って良いものであるように、変なこだわりをもたずにまとめていったんですけど……やっぱりパワーがいるので(笑)。なので、これからじっくり考えていきたいです。
―― 改めてですが、EXILEが20周年イヤー、三代目J SOUL BROTHERSが10周年を終えたタイミングで、ファンはもちろん、EXILE、三代目、LDHという存在を目や耳にして来たものにとって、2021年を締めくくるのにふさわしい作品のひとつかと思います。
そう言っていただけたらうれしいです。タイトルだけを見ると、EXILEとか三代目 J SOUL BROTHERSに関連した「選択」であり「奇跡」と結びつくのではないかと思われるかもしれないですが、それも含めて、この本は誰もが日常の中で大小さまざまな「選択」をしながら生きていて、その「選択」の結果として起きた「小さな奇跡」を拾い集め、「今」を生きているんだなと本を書いて気づきました。
僕自身、何かの選択をしていることこそがかけがえのない出来事なんだということに気づけたことで、周りに感謝したくなったり、これから生きていくうえで何を優先していくかということに立ち返ることができました。ぜひ、たくさんの方に読んでいただけたらうれしいです。
――ありがとうございました。
(本紙・酒井紫野)
国民的ダンス&ボーカルグループのEXILEのパフォーマーで、三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー兼パフォーマーとして活躍する小林直已の半自伝的エッセイ。グループのこと、コロナ禍での葛藤、自身から見たEXILEや三代目 J SOUL BROTHERS、そして自身がしてきた「選択」と、それがもたらした「奇跡」を綴る。文藝春秋より発売中。1980円(税込)。