Jr.EXILE世代が継承する、EXILEのDNAーー中務裕太、吉野北人、木村慧人、日髙竜太に聞く

――GENERATIONSと他のグループでは少し楽曲のピックアップのされ方が違うんですね。それではTHE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZの3グループに聞きたいのですが、「これ、似合っていると思うから」と楽曲を手渡されることには絶対にいいものにしてくれるはずだという期待が込められていると感じます。それぞれどのように取り組んでいきましたか？

吉野：……やっぱり緊張感は走りましたね。EXILEさんというブランドで既に世の中に出でいて、親しまれている楽曲を、THE RAMPAGEが表現するならどうするかということなので、プレッシャーもありますし、責任もつきまといます。でも僕らはメンバーが16人いるので、人数的には現在のEXILEさんに近いところもあって、そこはプラスになると思いました。「No Limit」のミュージックビデオでは、EXILEさんをリスペクトしながら、16人それぞれの個性を最大限に生かして、イントロからボーカルも含めて一丸となって踊っています。

―― THE RAMPAGEの特性を軍団感とするなら、FANTASTICSの特徴はLDH所属するグループのなかでも随一の爽やかさにあると思います。それがこのトリビュートでも最大限に発揮されていますね。

木村：「 Each Other’s Way ～旅の途中～」のミュージックビデオはEXILEさんのものをオマージュしつつ、FANTASTICSらしい作品になりました。今回、Dreams For Childrenというテーマを掲げ、キッズと共演しています。僕たちがEXILEさんを見て感じたようなこと、夢に向かって明るい気持ちになってくれるといいなという願いを込めました。

――そのコンセプトは自分たちで？

木村：HIROさんや久保監督、僕たちももちろん話し合い、意見を出し合って、子どもたちに出てもらおうと思いました。

――ネット上で見かけたのですが、木村さんは、EXILEの「 Each Other’s Way ～旅の途中～」のミュージックビデオに出演されているんですか？

中務：そうなの？
木村：はい（笑）、踊ってはいなくて2階で煽ったりして、EXILEさんを盛り上げてます（笑）。

―― つながってますね。さて、日髙さん、BALLSTIK BOYZはいかがでしたか？

日高：EXILEさんの楽曲をカバーさせていただくということですごい気合も入りましたし、不安もありましたが、レコーディングではEXILEさんの楽曲を作ってくださった方々が直接僕らのレコーディングをディレクションしてくれたので、みんなそれぞれ自分たちらしく歌うことができたのかなかと思っています。EXILEさんの楽曲のカバーではあるんですが、BALLISTIK BOYZバージョンだという思いを強く持って作品に臨めたように思います。

―― GENERATIONSの場合は、どうだったんでしょうか？

中務：GENERATIONは7人だった頃のEXILEに似ているって言われることもよくあったりしたので、7人の頃の「SUPER SHINE」のミュージックビデオを何回も観たりしました。ミュージックビデオではオリジナルへのオマージュでEXILEっぽさを残しながらも、GENERATIONSというフィルターを通してどうアップデートできるかが挑戦でした。楽しく出来たと思います。

――それぞれのミュージックビデオには、EXILEをほうふつとさせる振り付けや演出が挿入されています。どの部分に差し込むか、どう取り入れるか、そのアプローチが見ていて楽しいです。

木村：FANTASTICSのサビの振りは世界さんが作ってくれたこともあって、EXILEさんの振り付けもちょこちょこ入っていていて、いいバランスでミックスされているんですよね。ソロパートはそれぞれ考えて、僕はキッズと踊っているんですけど、EXILEさんのツアーでの振りを意識しています。

――考えてみると、GENERATIONSとFANTASTICSにはEXILEメンバーがいるんですよね。どんな制作になったか気になります。

中務：EXILEメンバーがいない場合がどうなのかわからないから比べられないですけど、EXILEメンバーの言葉だったりを伝えてくれるので、心構えは少し違うかも……しれないですね。

―― それでは、吉野さんと日高さんに。ボーカルの人数が違ったり、新たにラップの要素が組み込まれいたりと、EXILEのスタイルとは違いがありますよ。歌うという部分でも、アレンジや工夫が必須になってきたと思うのですが。

吉野：僕はそこに大変さみたいなものは感じていなくて、それぞれが担当するパートを全力で歌わせてもらった感覚です。MA55IVE THE RAMPAGE（以下、MA55IVE）のパートもあるので、良いトライができたと思っています。
日高：僕らもラップをするメンバーがいるのでそこでアレンジができたという感じですね。それと僕らは、楽曲ごとにメインとなる人がいる構成になっているのですが、＜EXILE TRIBUTE＞にもそのスタイルが反映されているように思います。そこにもBALLISTIK BOYZらしさがでていると思います。