カカオ農家の児童労働からフェアトレードを考える。浜松市の子どもたちがSDGs学習
この日の授業は、未来の子どもたちのために幅広い業界で活躍している有識者や企業・団体が連携し、SDGsのテーマに基づいてネットワークや情報を共有して、平和な社会づくりにチャレンジするアクションプロジェクト&オピニオン参加型プロジェクト「SDGs ピースコミュニケーション」の一環として開発しているSDGs学習カリキュラムの実証実験として行われたもの。カリキュラムは、早稲田大学、デロイト デジタル、内閣府認定事業の「BEYOND2020 NEXT FORUM」で作成している。
早稲田大学総合研究機構グローバル科学知融合研究所副所長の一木広治氏は「この授業は大学生・大学院生たちも一緒に考えました。ぜひ色々なことを体験し、感じて下さい」と話し、同所長の朝日透氏は「SDGsをただ考えるだけではなく、1日1分でもいいから、行動に移してみて下さい。みんなでやれば、世の中の変えることになるかもしれない。ぜひ自分にできることを積み上げていって下さい」と児童に呼びかけた。
そして、デロイト デジタルの宮下剛氏は「今日の授業は、勉強というよりも、正解をみんなで作っていくものだったと思う。身の回りのものに対して、“これってどうやって作られているんだろう”と、みんなで想像を巡らせることが大切。一緒に未来のためにできることを考えましょう」と話し、会を締めくくった。
今後も、本講座を運営するデロイト デジタルが主体となり、新型コロナ感染拡大に伴う教育現場での課題解決と次世代人材育成に貢献すべく、デジタル技術を活用してより多くの子どもたちにSDGsの授業が展開される予定である。
浜松市は2018年に内閣府からSDGs未来都市に選定されている。