「特集 岩井秀人」が2カ月連続で日本映画専門チャンネルで放映。 今年7月に開催された「なむはむだはむ」初の音楽ライブもテレビ初放送!
前半で芸劇での演劇公演やETVで放送された楽曲を中心に演奏し、後半で新曲を披露した正味90分ほどのライブは、「ことば好き」の岩井、「からだ好き」の森山、「うた好き」の前野の得意分野が惜しみなく発揮されているのはもちろんのこと(そして音楽ライブとしてのクオリティーを支える種石の役割の大きさ!)、それぞれの原作にとって最適な表現が追求されており、多様な音楽ジャンルのアレンジが楽しめるだけでなく演劇からダンスまで舞台芸術のいいとこ取り。グズつく赤ちゃんもちらほら見られたが、親子揃って、フシギとオモシロの入り混じった表情で楽しんでいたのが印象的だ。
また舞台装置として、子どもたちの直筆素材(文章やイラストなど)がVJとともにステージ上に表示される仕組みになっているのも効果的で、その内容が荒唐無稽であればあるほど、完成した作品を背負ってステージに上ってからも、その子どもたちの奔放な作風と懸命に対峙し、時には翻弄されつづけてしまう大人たちの姿がひと際、輝く。そしてもうひとつの見どころは、大人と言いながらも“永遠の少年”のような表情で3人がじゃれている姿だろう。たまたま同級生男子たちの放課後をのぞいてしまったような雰囲気も味わえる。
そんな「なむはむだはむ」の関連作品が12月18日21時から日本映画専門チャンネルでオールナイト一挙放映される。そして2022年1月は、「なまはむだはむ」メンバーの前野健太とともに作り上げた音楽劇『世界は一人』をはじめとする岩井秀人作・演出の代表作7公演が放送される。岩井秀人の世界にどっぷりと漬かれる2カ月間だ。
(ユカワユウコ)
■2021年12月ラインアップ(★印はテレビ初放送)
『なむはむだはむLIVE!』(2021年 音楽ライブ ※編集版 ★) 出演:岩井秀人、森山未來、前野健太、種石幸也
『なむはむ!ドキュメント ~俺としらすと江ノ電と~』(2021年★) 出演:岩井秀人、森山未來、前野健太、種石幸也ほか
『なむはむ!ドキュメント ~俺と松戸といぬのゆめ~』(2021年★) 出演:岩井秀人、森山未來、前野健太、種石幸也ほか
『なむはむだはむ』(2017年・舞台) つくってでるひと:岩井秀人、森山未來、前野健太
『コドモのひらめき オトナの冒険~“なむはむだはむ”の世界~』(2017年・ドキュメンタリー)出演:岩井秀人/森山未來/前野健太 ほか
■2022年1月ラインアップ
『世界は一人』(2019年・舞台) 作・演出:岩井秀人 音楽:前野健太 出演:松尾スズキ×松たか子×瑛太
『ヒッキー・カンクーントルネード』(2010年・舞台) 作・演出:岩井秀人 出演:岩井秀人(ハイバイ)、成田亜佑美、坂口辰平(ハイバイ)、平原テツ(ハイバイ)、チャン・リーメイ(Love&Light)
『ヒッキー・ソトニデテミターノ』(2018年・舞台) 作・演出:岩井秀人 出演:岩井秀人、平原テツ、田村健太郎、チャン・リーメイ、能島瑞穂、高橋周平、藤谷理子、猪股俊明/古舘寛治
『投げられやすい石』(2011年・舞台) 作・演出:岩井秀人 出演:松井周、内田慈、平原テツ、岩井秀人
『て』(2018年・舞台) 作・演出:岩井秀人 出演:浅野和之、平原テツ、田村健太郎、安藤聖、岩瀬亮、長友郁真、今井隆文、能島瑞穂、湯川ひな、佐野剛、松尾英太郎、猪股俊明
『夫婦』(2018年・舞台)作・演出:岩井秀人 出演:山内圭哉、菅原永二、川上友里、遊屋慎太郎、瀬戸さおり、渡邊雅廣、八木光太郎、岩井秀人
『おとこたち』(2016年・舞台) 作・演出:岩井秀人 出演:安藤聖、菅原永二、永井若葉、平原テツ、用松亮、松井周
公式サイト( https://www.nihon-eiga.com/osusume/iwaihideto/ )