SDGs未来都市、豊島区役所で「としま子ども会議」16人が4チームに分かれ大人顔負けの意見表明

豊島区SDGs未来都市推進アドバイザーの一木広治氏

 すべての発表が終わり、豊島区議会の磯一昭議長は「議員の中に、これ以上豊島区を見てない人もいるんじゃないかというくらい、皆さんが素晴らしく掘り下げてくれて大変感動しています。今回、皆さんが取り上げたテーマに来年度以降も継続して取り組んでいただければ」、芳賀竜朗子ども文教委員長は「それぞれのチームがよく勉強して、堂々と自分たちの意見を発表してくれた姿を見て、頼もしく思いましたし、他の人を思いやるやさしい意見発表だと感じました。今日の発表をいい経験として今後の人生にぜひ役立てていただきたい」と講評。

 続いて金子智雄教育長が、印象に残った意見として齋藤夜空さんに「どうして(学校連携観戦プログラムの)代替措置をやらないんだという怒りを感じました」、竹内健人さんに「ぜひ生涯学習センターでもっと勉強してオンラインの最新区にしてほしい」、寺師明希さんに「(寺師さんが在籍する)要小学校は、普通学級と障害学級を区別しないインクルージョンという取り組みにチャレンジしている。どうやったら上手くいくのか少しずつ進めていきたい」と感想を述べた。

 豊島区SDGs未来都市推進アドバイザーの一木広治氏は、子どもたちに「SDGsが掲げる2030年は皆さんが大人になって活躍する時代ですが、子どもたちの意見を取り上げていくために今年『こども未来国連』というプロジェクトを立ち上げました。これからは、いろんなものを超えてコミュニケーションを取らないと課題が解決しません。ぜひ皆さんもいろんなことを勉強したり活動したりしながら仲間を作ってください」と呼びかけた。

 最後に、高際みゆき副区長が「とてもよかった点はやりたいことが具体的なことと、何でやりたいのかが明確だったこと。びっくりしたのは資料がすごく上手で、私はいろんな課長から資料を持ってきて説明を受けるのですが、文句なく今日が一番よかったです」と笑いを誘いつつ「いろんな不便な人や環境に対し、相手の立場に立ってしっかり自分の目で見て考えることの大切さを改めて考えました。今日皆さんからいただいた素晴らしいご提案や発想は、豊島区として具体的に生かせるようにしっかり受け止めて取り組んでいきたい」とまとめて閉会した。

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