工藤公康前監督「久しぶりに子どもたちの顔を見られてうれしい」チャリティ野球教室、2年ぶりのリアル開催
今季限りで7年間指揮したプロ野球・福岡ソフトバンクホークスを退任した工藤公康氏らが講師を務める野球教室「チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2021」が19日、東京・明治神宮外苑室内球技場で開催された。主催は二十一世紀倶楽部、夢の課外授業実行委員会。
今年で28年目を迎える「チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2021」
この野球教室は21世紀における人材づくりを目的に、1987年に設立された団体「二十一世紀倶楽部」の会員である工藤氏の「野球を通じ、次世代を担う子どもたちの人材育成に貢献したい」という思いから始まったもの。工藤氏が現役選手だった1994年にスタートし、今年で28年目を迎える「ライフワーク」だが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大によりオンラインで開催。今年は感染者数が下げ止まっていることから、2年ぶりのリアル開催となった。
それでも感染予防のため、参加チームは例年の半分の6チーム。基本的にマスク着用での実施となった。そんな不自由さなど何のそのという元気一杯の野球少年・少女たち約60人を前に、工藤氏は開会にあたり「今日は皆さんと楽しく野球をしたい。今回教えてくれる先生たちは、小さい頃にたくさん努力したからプロ野球選手として活躍できた。そんなプロの技術を一つでも多く吸収して欲しい」と挨拶した。
例年、工藤氏と交流のある現役選手やコーチ・元コーチが駆けつけ指導するが、今年はコロナ禍ということもあり現役選手の参加は断念。その代わり元読売巨人軍選手の高田誠氏、十川孝富氏、隠善智也氏、織田淳哉氏が参加。全体でのキャッチボールの後、捕手・内野手・外野手の守備ポジション別に、子どもたちを手取り足取り指導。投手部門は工藤氏が直々に指導した。