「バチェラー4」を振り返って 最後まで残った女性の共通点と、結婚に必要なもの〈アラサー女子のバチェラー語り4〉
社長と言ってしまえば聞こえはいいが、ベンチャー企業の起業は気苦労も多い。社員の生活を考えながら事業を大きくしていくというプレッシャーを、一緒に背負ってくれるような女性を求めていたのかもしれない。
いずれにしろ、もはや今は美しい美女が笑って微笑んでいれば、お金持ちなハイスペ男性と一緒にいられるという時代は終わってしまったのかもしれない。リーマンショックもコロナ禍も経験して今の時代を生き抜くハイスペ男性は、その成功を勝ち取るために並々ならない努力をしている。そして、その成功がいつ水の泡になるか分からないということも覚悟しているのだ。
強いメンタルと愛があって、女性だからといって男性に頼りっぱなしにはならないような。自分の背中を押して一緒に坂を登ってくれるような、そんな自立心を持つ女性が、今のハイスペ男性が求める理想の結婚相手像なのかもしれない。
婚活において大事にすべきは…恋のドキドキか、生活の安心感か
最終話は黄氏の実家訪問回だったが、黄氏の両親と交流する秋倉さんと休井さんに、特に婚活的なスキルを感じることはなかった。ただ2人とも等身大に、気になる人の両親に挨拶するという緊張を噛み締めながら、丁寧に交流しているように見えた。
最終回後のアフターローズ回で、黄氏は「最後の最後まで、どちらの女性を選べばいいか決まらなかった」と語っていた。家族との交流の中では、客観的に見てもどちらが優勢、という要素を感じることはできなかったが、唯一黄氏が大きく評価していたのは、黄氏が両親の苦労話をした時に、涙をこぼした秋倉さんの心の優しさだった。
その一方で、黄氏を応援しようとかけつけたバチェロレッテの戦友・杉ちゃんとローズは、2人そろって「美郷ちゃんがいいんじゃない?」とアドバイスしていた。たしかに2人の女性の話をするにあたって、休井さんの話をする時の方が明らかに、黄氏のテンションが上がっているのは見ていても分かる。
ミクニ「黄さんも自分で言ってたけど、休井さんには恋のときめきを感じていたよね。秋倉さんとの交流は恋のドキドキ感を感じているようには見えなかったし、それが彼女との課題だともずっと言ってたけど」
Aさん「恋のドキドキと生活の安心感って、背反する感情だからなかなか1人の異性から感じることはできないと思うんだよね。でも、どっちも恋愛に大切なことだから、悩む気持ちはすごく分かる」
Bくん「でも婚活においては、恋のドキドキより安心感の方が大切だって頭では分かってるんだよね。でも男って単純だから、ドキドキする気持ちがあるとすぐに理性的じゃなくなっちゃうんだよ」
ミクニ「いくら結婚が目的と言っても、好意のない人と結婚できるかって言われたら……ね。スリリングじゃなくてもいいけど、相手のことを異性として感じる瞬間は欲しいじゃない」