米倉涼子『CHICAGO』で4度目のブロードウェイ主演「大人のロキシーを作っていきたい」
米倉涼子が、この秋、自身のライフワークともいえるブロードウェイミュージカル『CHICAGO』のロキシー・ハート役で再びブロードウェイの舞台に立つことが、1日発表された。米倉がブロードウェイでロキシー・ハートを演じるのは4回目となる。
4度目のブロードウェイ出演が決定したことについて、米倉は「まず、「本当にやれるのか」と自分に問いかけをしました。ドラマに打ち込んでいるときは運動らしい運動ができません。ダンサーとしてのスキルを整えられる環境にいないので、普段からブロードウェイに立っているみなさんと同じようにできるのか、と。30代のときは体も動いたし、やりたい、やってやるという熱意で乗り越えてきました。でも改めて今回やれるのならやりたいと、出演を決めました。何より、私のなかで、好奇心が消えたら終わりだと思っています。挑戦しないわけにはいきません」
『CHICAGO』は、禁酒法時代1920年代のアメリカ・シカゴを舞台に女性殺人犯の裁判とメディアの扱いを巡り、コミカルかつドラマチックに描いたメガヒット・ミュージカル。「オール・ザット・ジャズ」といったミュージカル・ナンバー、ボブ・フォッシーの振付などひきつけられるポイントもふんだんだ。
「私の理想に近いミュージカル」と、米倉。「人間にはいろいろな部分があります。かわいらしさ、悲しさ、憂い、鋭さ──、そんな相反するキャラクターがひとりの人間に同居していますが、この作品はそんな部分が描かれていて、そこにとても魅かれます。また、ロキシーの、もっと上に立ちたい、どうにかして生きてやるという思いは、私ともリンクします。隣の芝が青く見えるところも似ているかな(笑)」
演じるロキシーについては「見かけは(もうひとりの主人公の)ヴェルマのほうがかっこいいし、私も最初に観たときにいちばん目を奪われたのは彼女の登場シーンでした。でもロキシーは途中から出てきて、奪っていくから楽しいんです(笑)。私とは切っても切り離せない、いちばん誇りに思っている役かもしれません。ロキシーを演じ始めた頃は、チャーミング、チャーミングと言い聞かせながら作っていきましたが、もうだいぶ時間も経っているので、そういうところを少しそぎ落とし、大人のロキシーを作っていきたいです」
「新しい挑戦をしたい」と、米倉。今年も米倉から目が離せない!
ブロードウェイ出演は、11月にアンバサダー劇場。12月には日本凱旋公演が予定されている。