鬼滅に続くか!? 大ヒットアニメを“ゼロ”から映画化!『劇場版 呪術廻戦 0』に観る“メディアミックス”大作戦!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 月並みなんですが、昨年は自分も世間もいろいろありました。もちろんいいことも悪いことも。

 オミクロン株でちょっとずつコロナの感染者も増えてきて、また大変な一年になるのかな、とちょっと不安を感じながらも一つひとつ目の前の仕事をやっていきたいと思います。

 今年もよろしくお願いします。喪中なんで、こんな挨拶で。

 では始めましょう。

黒田勇樹

『劇場版 呪術廻戦 0』を観てきました。

 この映画、漫画やアニメにアンテナ張っていない方には少々わかりづらいかもしれませんが「ドラゴンボールが毎年やっている印象の映画」とは、色々な要素で“違い”があります。

「ドラゴンボール」など往年の「漫画がアニメ化→映画」は、大体“映画限定のボス”が出てきて、主人公たちが大活躍するオリジナルエピソードを繰り広げるのが王道。

 しかし、この呪術廻戦シリーズ初の映画となる今作、なんと「連載のもとになった別冊で短期連載された前日譚的エピソード」を映画化。

 主人公が現在、連載やアニメ化されているキャラクターと別人なんです!

 スターウォーズシリーズで言ったら「ハン・ソロ」を一作目に、ハリポタなら「ファンタスティックビースト」から映画化しているようなもんなんですよ!

 同誌で連載されていた映画版「鬼滅の刃」の大ヒットをうけ、相当なプレッシャーの中で、とても大きな決断をしたんだと思います。

 確かにストーリー物で“連載のどこか一部分”や“オリジナルストーリー”を映画化するのは難しい作品だとは思うのですが「編集部、攻めたな」というのが第一印象。

 原作読んでたので内容は知ってたんですが、本編での人気キャラたちをきちんと活躍させつつ、なによりも、この映画の主人公が最近本編に登場して“そろそろ本格的に活躍しそう”な、タイミングでの映画化は

 こんな言い方、悪いですけど「鬼滅みたいなヤツ?」と、劇場に来る層への宣伝効果は抜群だったんではないでしょうか?

 連載やアニメを追いかけたくなっちゃうよね!

「ハナからドラマ化を視野に入れているな」とか、昨今激化している漫画発信のメディアミックス。

 この「呪術~」は、舞台化もされているんですが、筆者は漫画という、究極、1人と1枚の紙があれば生み出されるメディアが、何百人、何千人の携わる作品になり、何万人に届く。メタ的な視点で見ても凄く壮大で素敵な物語だと思いました。

 映画そのものの感想は“リカちゃん”が、ひたすらずっと可愛かったです。

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