RIZIN榊原CEO「久保優太は苦しんでいる。今はそっとしておいてあげてほしい」
12月30日に行われた前日計量の一コマ。ここから、いや、カード発表時点から試合は始まっていたということか…
シバターについては「品性下劣」と断罪する一方「勝つために手段を選ばず」とも
今回の経緯としては「品性下劣な連中がYouTubeとかを使い動画を配信し、何の責任もなくかき回したことによっても、情報がどんどん間違った方向に届けられたり拡散したりしてみんなの邪念を呼んだのかもしれない」と前置きしたうえで、RIZIN側の調査の結果としてシバターはRIZIN側にも“体調が悪い”“ケガをしたくない”“試合をやめたい”ということを言い続け、久保にもその旨を電話で伝えていたこと。その内容は久保陣営からRIZINへは報告があり、その際に陣営としては「シバターのいうことを聞いたふりをして、試合では手加減せずにやる」意思であったのだが、シバターは前日計量でも久保に何かをささやく形で最後まで心理戦を仕掛けていたこと。久保は先だって自ら公表したようにアスペルガー症候群ということもあり、まんまとシバターの術中にはまってしまって当日にリングに上がってしまった――といった事実があったことを明かした。
この一連のシバターの行動について榊原氏は「シバターの取っている戦法、戦術は品性下劣だし、モラルハザード。本人はスポーツマンシップにのっとる気も全くない」と断罪。その一方で「ただプロの世界は、スポーツマンシップにのっとって正々堂々という戦いばかりではない。これは他の競技においてもそう。これまでの格闘技の舞台でも、相手の弱いところを突く、ルールのギリギリ、契約のギリギリのところを突く。なんとか勝つために手段を選ばずに向き合う、汚い手を使ってでもということは手法は違えどこれまでにもあった」という見解も示した。