高知東生、逮捕前の心境を「このままだとヤバい」今田耕司と依存症啓発イベントで対談
逮捕される直前の精神状態を「一年くらい前から『このままだとヤバい』と、そのことばかり考えていた」といい「どんどんストレスが溜まって、上手くいかなかったり悩んだりした時に薬物に逃げてしまうクセがついていた」「家族や仕事といった、自分にとって人生で大切なものの優先順位がストレスが溜まるたびに(薬物に)変わっていった」と説明。
捕まるまでは自身が依存症という認識もなく「薬物を使うために、ある意味ストレスを作っているような状態になった。どんな下らないことでも『ストレスが1ポイント溜まった』『あと2ポイントで(薬物を)やれる』みたいな。このままだとすべて終わると分かっていてもやめられなかった」と赤裸々に吐露し、逮捕された瞬間は「ついにきたかという思いと、これでやめられるという安心で(捜査員に)『ありがとうございます』と言っちゃった」と打ち明けた。
「依存症に完治というものはなくて、回復し続けることに大きな意味がある」と高知。「僕の場合は医療と民間団体の連携で、本当にありがたいことに今、回復し続けることができている」と感謝し「何よりも大事なのは、正しい知識と情報を持った方にどれだけ早くつながれるか」と力を込めた。回復過程で自助グループとつながった高知は現在、依存症予防や啓発活動にも力を入れ、依存症啓発ミニドラマ「依存症家族あるある」の総指揮も手がけたという。
最後に、改めて依存症について問われた今田は「今考えると、若い頃にお酒でそういうふうになりかけてたのかもしれない。松本(人志)さんから『お前は一回酒をやめたほうがいい』と本気で言われたことがありまして、22~23くらいから10年以上お酒を飲まなかったですね」と告白し「あの時言ってもらわなかったら、依存症になってたんじゃないかとゾッとします」と噛み締めるように語った。