KOSÉ 8ROCKSがV! スプレー使ったショーケースでインパクト<Dリーグ>
日本発のプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE 21-22シーズン」(以下、Dリーグ)のROUND.6が27日、有明の東京ガーデンシアターで行われた。感染症が猛威を振るうなか3チームがその影響で欠場となり8チームによる戦いとなったが、ブレイクダンスチームのKOSÉ 8ROCKS(以下、8ROCKS)が制して、今シーズン初となる勝利を手にした。2位はFULLCAST RAISERZ(以下、RAISERZ)、3位はSEGA SAMMY LUXだった。
この日は、前シーズンの勝者でシーズントップのRAISERZのショーケースでスタート。KRUMPとSWAGを融合させたパワーと脱力感の緩急と迫力のあるダンスでジャッジに強烈な印象を与え、トップバッターながらも69ポイントという高得点をマークした。
この日、優勝した8ROCKSは、最後から2番目に登場。HIP HOP映画『Wild Style』にインスパイアされた作品で、ヒップホップカルチャーを構成する要素の1つであるグラフィティをフィーチャー。スプレーを使ったアクションやダンスで、ヒップホップカルチャーに敬意を払ったショーケース。スプレーの音が使われた音楽も相まって、ジャッジとオーディエンスの心をつかんで、71ポイントでトップに躍り出ると、オーディエンスからも19ポイントを集めて、逃げ切った。
今シーズンはこれまでさまざまなトライをしてきたが、なかなか得点と順位につながらなかった。そのなかでの、ラウンド初優勝にチームは抱き合ってうれし泣き。
ディレクターのISSEIは、「とってもうれしいです。ずっと優勝を目指して結果が全然でない中、みんなを信じて、ジャンルを信じて、戦えて本当に良かったなと思います。早く全チームで、それで優勝を目指して頑張りたい」
Ryo-Spinは「BBOY、BGIRLの原点でもあるグラフィティを使ったショーで優勝をいただけて本当にうれしい。8ROCKSのドラマは今から始まります!」と、叫んだ。
ゲストジャッジを務めたTRFのSAMは、「今回はストレートにダンスで魅せてくれチームが多くて、そこが良かった。原点に返っている気がした。8ROCKSは自分たちのスタイルをしっかりと持っているチーム。スタイルを持っているのは強み。持っているスタイルが中心にあって、そこからの変化球が生きてくると思う。各チーム自分たちのスタイルに誇りをもって戦っていっていただければと思う」と、エールを贈った。