海人が6月実現を目指す野杁正明戦、そして「対世界」に向け圧巻のTKO勝ちで2022年をスタート【SB】

海人の左ジャブがチューチャイのガードのすき間からヒット(撮影・堀田真央人)

3Rに2度のダウンを奪ってTKO勝ち

 2Rも海人の攻勢が続く。ロープを背負うチューチャイに海人が左右のローとカーフ、右ミドル、左ボディー、そして右ヒジも放っていく。チューチャイはガードを固め、猛攻をしのぐのに精いっぱいでなかなか攻撃を出すことができない。海人の連続攻撃をクリンチで止めるチューチャイ。このラウンドもオープンスコアは3人とも10-9で海人。

 KO決着を目指す海人は3R、いきなり右ハイキック。そして速いジャブから右ストレート、右ロー、ヒザ蹴りでチューチャイを追い込んでいく。チューチャイも左ミドルを返すが単発。海人の右ロー、右ストレートにロープつたいに逃げるが海人は逃がさず右ローを放つと嫌がって組み付くチューチャイ。海人はローの連打でチューチャイをコーナーに詰めると左ボディーの連打でついにダウンを奪う。立ち上がったチューチャイだがダメージは明らか。海人は再びコーナーに詰めるとパンチの連打とヒザをボディーに叩き込む。ガードを固めてなんとかしのいでいたチューチャイだったが“心が折れた”とばかりにガードの姿勢のまま前にばったりと倒れ、2度目のダウン。レフェリーが試合を止めた。