2年3カ月ぶりの勝利に向け卜部弘嵩が弟・功也のミットで復活を誓う【K-1】
島野戦はもちろん、引退についても語った卜部
「現役なんて長くできない。一日一日を無駄にしたら絶対に後悔する」
そのトレーニングのハードさについては「うちの奥さんがよく言っていたんですが、毎日のように“辞めたい”“早く引退したい”と言っているそうです(笑)。自分では気づかないうちに口癖のように言っているらしいです。朝起きた時や帰った時にとか、ふとした時に“もうやめてえ~”って言っているらしいですよ(笑)。出ちゃってるか~と思ったんですが、でもそれくらいやったほうがいいですよ」というエピソードが物語る。それでも「現役なんて長くできないですから。一日一日を無駄にしたら絶対に後悔するなというのがある。毎日必死になって練習して出し切らないと、引退した時に後悔するなというのがどこかにあるんで、後悔しないように必死になって頑張っています」と語った。
かつて兄弟で王座を争った時はギラギラした雰囲気を醸し出し、コメントに毒もあった。そういった“卜部弘嵩らしさ”が最近はすっかり影を潜めた印象があるが、これについては本人も「なくなったんでしょうね(笑)。結構キャリアも積んできたし」とあっさり認める。そして「心境が全然違いますよね。あの時は試合が組まれた瞬間、相手が嫌いで嫌いでしようがなかった。常にその怒りを忘れないように携帯の待ち受け画面を対戦相手にしたりして、その怒りを忘れないように常にギラギラしていた。絶対に勝とうという気持ちでリングに上がっていなかった。最近思い出したんですが、あの頃は相手に対する殺意を持ってリングに上がっていた。そこが今とは違うところかと思う。まあ、余計なことを考えずにしっかり勝ちます」と続けた。