2年3カ月ぶりの勝利に向け卜部弘嵩が弟・功也のミットで復活を誓う【K-1】

「ギラギラ感がなくなったのでは?」と問われ、苦笑する場面も

「今は目の前の島野だけに全力集中です」

 そのギラギラ感を失った代わりに身に付けたものとしては「たくさんある。それで強かったかもしれないけど、今は今の自分のやり方がある。無理に若いころのいい時に合わせなくてもいい。今のメンタルとか環境に合わせて作り上げていけばいいと思う」という。そして「相手は必死。前回の芦澤もそうですが、毎回相手は僕に勝ちに来る。僕もそれに対して、必死になって相手を倒しにいかないといけないと思っています」と語る。

 会見では「覚悟」「集大成」というベテラン選手が口にするとどきりとさせられる言葉を使い、今回の試合への意気込みを語った。そして今回は節目の60戦目。自分の中で引退の時期を決めているのかと聞かれると「それは特に決めていないが、試合が終わったときにまたやりたいと思えばやればいいと思っているし、思い切り戦ってすっきりしていれば、それはそれでいいのかなというところはあります。今は練習がきついので、口癖のようにそうやって言っているだけで、これくらいで辞めようというのは特にないです」と言いつつも「でもそれくらいの気持ちではやっています。今回が60戦目でキリがいいし、ラストになってもおかしくないくらいの気持ちでやっています」とも。ゆえに今後についても「ちょっと分からないです。本当に今は目の前の島野だけに全力集中です」と島野戦にかける思いを口にした。

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