日菜太が再びリングへ「もう1回、世界のトップを行くような選手とやりたい」【KNOCK OUT】

再起に向けての覚悟を語る日菜太

「それでも俺はカッコいいと思った」とサワーの敗戦に刺激

 8カ月のブランクを経て、11月から練習を再開したのだが「戻るにあたっては前より強くなっていなかったら戻る意味がないんじゃないかなと思って、今、すごくいい練習をしています。今、皆さんの前で裸になりたいくらい、俺の体を見てもらいたいくらいフィジカル的にはすごく仕上がっている」とフィジカル的には絶好調のよう。しかし「1年間のブランクというのは相当デカいと思っているので、リングに立ってみないと自分が動けるかどうかはまだ分からない。とにかくこの1試合で自分が“動けない。お客さんからお金をもらえない”と思ったら俺は辞める。“できるのかな”と思ったら今年1年どこまで行けるか頑張ってみようかなと思っている。どっちにしても2022年が僕にとってはラストイヤーだと思っているので、ぜひたくさんの人に見にきてもらいたいなと思っています」と場合によっては今回の試合が最後になるかもしれないという覚悟も見せた。

 また「18歳でデビューして、今年の夏で36歳になる。僕はパーフェクトな選手じゃなく、獲れるというところで獲れなかったり、大事なところでチャンスを逃してきた選手なんですが、それでも世界のトップと10年間以上戦ってきた自信というのは絶対にある。(昨年10月の)アンディ・サワーと(マラット・)グレゴリアンのONEの試合を見て、俺も最後にもう1回、世界のトップを行くような選手とやりたいなと思った。アンディ・サワーがあんな負け方をして、それでも俺はカッコいいと思ったんで、そういう終わり方をしたいなと思っています」とかつてのライバル、サワーの試合に刺激を受けたことを明かした。