社会の課題解決に向き合うムーンショットリーダーたちがシンポジウム
シンポジウム『ムーンショット@TWIns x LINK-J:総合知を活用した研究と社会実装への挑戦』が、21日、オンラインで行われた。
シンポジウムは二部制で行われ、内閣府ムーンショット型研究開発制度のもとでさまざまな課題に取り組んでいるプロジェクトのリーダーたちが集結。
第一部「ムーンショットリーダーが語るプロジェクトで目指す夢」では、「一人に一台一生寄り添うスマートロボット」(菅野重樹プロジェクトマネージャー(PM)、早稲田大学理工学術院教授)、「土壌微生物叢アトラスに基づいた環境制御による循環型協生農業プラットフォーム構築」(竹山春子PM、早稲田大学理工学術院教授)、「地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発」(由良敬PM、お茶の水女子大学教授、早稲田大学理工学術院教授)、「藻類と動物細胞を用いたサーキュラーセルカルチャーによるバイオエコノミカルな培養食料生産システム」(清水達也PM、東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長・教授)ら超高齢化社会、食料危機、環境破壊といった課題に取り組むリーダーがそれぞれ研究について説明するとともに、それぞれの社会実装、ベンチャー創出への夢を語った。
二部では、総合知を活用した研究について意見を交換した。
内閣府の「ムーンショット型研究開発制度」とは、高齢化社会や環境破壊など人々が直面している課題を解決するために、実現するのは困難を極めるが、実現すれば社会に大きなインパクトを与えるであろう挑戦的な研究開発を推進していく取り組み。制度では、社会、環境、経済の3つの領域から、「2050年までに、人が身体、脳、空間。時間の制約から解放された社会を実現」「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」、「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」など具体的な9つ目標を決定している。