“ミスター聾プロレス”友龍が2・26新木場での「HERO12周年記念大会」に向け打倒ワイルド・ベアーを宣言【バリアフリープロレスHERO】

かつてタッグを組みWBCタッグ王座を保持していた時の友龍(右)とワイルド・ベアー

 その「HERO」のなかで、「12周年記念大会」に向け、燃えに燃えているのが同団体のエースで“ミスター聾プロレス”と称される友龍だ。友龍は2008年に闘聾門JAPANでデビューし、ヤミキさんが興した「HERO」の旗揚げに参加。ヤミキさん亡き後、旗揚げメンバーで残っているのは友龍ただ一人だ。

 友龍は2020年2月23日、新木場での「10周年記念大会」でワイルド・ベアーとのコンビで、WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座を戴冠。男子の聾レスラーとして、プロレスのベルトを初めて巻く快挙を成し遂げたが、昨年2月20日、新木場での「11周年記念大会」でリッキー・フジ、大和ヒロシ組に敗れて王座から陥落した。

 同王座は年齢、国籍、性別、障害のあるなしなど、すべてのバリアを取り払った世界で類をみないベルトだが、王座から滑り落ちた友龍とベアーはコンビ解消を決断。同4月18日、カルッツかわさきでの「the SPECIAL ONE vol.2~田中稔に任せとけ!」ではタッグマッチで対戦したが、試合後にベアーが友龍にバックドロップを見舞う暴挙をはたらき2人の間に遺恨ができた。

 しかし、その後、ほどなくして「HERO」が活動休止になったため、決着戦を行う場がなかったが、今大会でようやく友龍vsベアーの一騎打ちが実現する運びになった。

 元来、友龍の正規軍とベアーのワイルド軍は長年にわたって抗争を繰り広げていたが、ワイルド・セブンが亡くなり、ワイルド・シューターが病気のため長期欠場となって、ワイルド軍が窮地に陥り、軍団の枠を超えて2人が合体した経緯がある。