ガンプロ2・27後楽園でザ・グレート・サスケと一騎打ちの今成夢人「サスケさんと戦って呪縛から解き放たれたい」

 CyberFight傘下のガンバレ☆プロレスが2月27日、今年初の東京・後楽園ホール大会「BAD COMMUNICATION 2022」を開催する。メインイベントは高岩竜一(王者)vs岩崎孝樹(挑戦者)の「スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権」だが、その王座戦とともに注目を集めているのが、今成夢人と“東北の英雄”ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)との初の一騎打ちだ。

 この一戦には「大予言の呪縛を解き放て!」とのタイトルが付けられたが、大一番を目前に控えた今成に話を聞いた。

ザ・グレート・サスケとシングルマッチで対戦する今成夢人

2015年12月の「ザ・グレート・サスケの大予言」でブレイクすると名前を挙げられるも…

――正直、サスケ選手とのシングル戦には意外な感もありましたが、その経緯は?
「たまに“やりたい人いますか?”って、団体側からリクエストがあるんです。僕はその都度、“サスケさんとやりたい”って言ってて。実は、2015年12月に『ザ・グレート・サスケの大予言』というイベントがあったんです。そこで、知り合いから“サスケさんが今成さんの名前を出してたよ”と連絡をもらって。サスケさんが“2016年に一番ブレイクするプロレスラーは今成。天下を獲りますよ。KO-D無差別級王座獲りますよ”って言ったらしいんです」

――サスケ選手とはもともと接点はあったのですか?
「接点はそんなになかったんです。『プロレスキャノンボール2014』の大会で、岩手の大船渡に行ったときに、控え室で映画の話をさせてもらったくらいなんです」

――ほとんど接点もなかったのにサスケ選手が今成選手の名前を出したと・・・。
「ハイ。名前を出してもらったのがずっと心に残ってて。でも、その予言は形にならなかった。僕は2016年にブレイクしなかったから。何年か後に答え合わせみたいな回があって、サスケさんが“彼の努力不足”みたいなことを言ったらしいですけど。ずっと予言が心のなかに残ってて。“何で名前を出してくれたんだろう?”って思うし、何で今成が来ると思ったのか・・・。当時僕の名前を出して、周りの空気感って笑ったと思うんです。“下の下のレスラーじゃん”って。そういう見方だったと思うんですけど。でも今2022年、予言が6〜7年前ですけど、今なら現実味あるんじゃないかと。あのとき、なぜサスケさんが僕の名前を出してくれたんだろうとか。ずっと名前を出してくれたことを大事にして生きてきた。今サスケさんと戦って、予言が一種呪いみたいだったんですけど、その呪いを前向きに呪縛から解き放たれたいなと思って、試合を組んでもらいました」

――サスケ選手とは、その予言の後に会ったりとかなかったんですか?
「ないですね。ただ映画好きってことで、お互いにチェックはしてると思うんですけど。結構マニアックな映画を。一昨年UFOのドキュメンタリーの映画が公開されたんです。そのトークショーにサスケさんが呼ばれてて。僕はそういうメジャーじゃない映画を見に行ったりしてて、サスケさんが見てる作品を間接的に見てましたね。接点はお互いに映画好きってことと、予言で名前を出してもらったくらいなんです」

――「ガンバレ☆クライマックス2021」準決勝(昨年11月23日、東京・成増アクトホール)での黒田哲広戦の前にはラリアット対策のイメージトレーニングをされましたけど、今回はイメトレ的なことはやられてるんですか?
「これは難しい。サスケさんは自分が見た映画とかをなぞったりして、プロレスしてる。当日どういうサスケで来るのか全く読めません。みちプロのサスケで来るのか、はたまた違うバージョンで来るのか、本当に読めない。でもテーマは僕の呪縛を解くっていうこと。何で僕の名前を出してくれたんですかって、ずっと心に抱いて生きてきたんですよ。名前出してくれたから自信になったこともあるし、叶えられなかったことが自分の実力不足って思うこともあったし。でも予言で救われたこともある。あのときにサスケさんはポロッと言ったことかもしれないけど、僕は感受性を200倍にして受け止めた。予言とか占いとか、信じる信じないはその人次第じゃないですか。たぶん半信半疑以上に信じてるんだと思う。その言葉に背中を押されてきたから、それをサスケさんに思い切りぶつけたいと思います」

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