ガンプロ2・27後楽園でザ・グレート・サスケと一騎打ちの今成夢人「サスケさんと戦って呪縛から解き放たれたい」
「サスケさんに勝てば、ガンバレ無差別級王座への最高の通行手形になる!」
――やる以上、結果は出したいところですよね?
「うーん。成仏できるかどうかがすごく関係して来ちゃう。ただ勝つじゃなく、自分の心情がものすごくリンクしてるので。どういうバージョンで来るのか・・・。僕自身もどういうスタンスで臨むのか分からない。すれ違うのか、何か意思疎通ができるのか。東北の英雄が当時プロレス名鑑にも載らない選手の名を出してくれた。当時、僕の自尊心はゼロだった。毎日一生懸命食らいつくだけでしたから」
――勝利を獲れば、周りの評価もさらに上がると思いますが・・・
「ビッグネームですからね。サスケさんは最近シングルは珍しいと思うんです。緊張しますよ。その日は昼のDDT(後楽園)もありますからね・・・」
――当日は高岩vs岩崎のタイトル戦がありますけど、初代王座決定トーナメントで決勝まで上がった選手として、そこは狙っていきたいですよね?
「もちろんです。やっぱりスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級というタイトルは、まだ定着してない。高岩さんの大家(健)さんとの初防衛戦も激しかったし、今回も激しいでしょう。よそと比べられるのを意識してると思うんです、岩崎も高岩さんも。高岩さんも外敵とはいえ、“俺がベルトの価値を高める”という気持ちをメチャクチャ感じますから。変な話、高岩さんからガンプロへの愛を感じるくらいだし。まず今は見届けたいですね。どっちが勝つのか」
――近いうちに勝者に挑戦したいという気持ちは?
「どっちが勝つか分かりませんけど、僕はどっちにも負けてるんで。岩崎にも去年負けてるから。僕は借りだらけ。基本的にシングルでは、ほぼガンプロ全員に土付けられてるんじゃないかな。僕が土付け返したのはほとんどない状態。全員にリベンジし切れてないし・・・」
――サスケ選手に勝てば、そこにいくための通行手形にもなりますよね?
「最高の通行手形になりますよ。あとは物語の厚み。予言一つ、こんなに掘り起こして。なんとかしてやろうという自分の気持ちだと思う。あのとき言われたことを自分のライフ・イズ・コンテンツにしていく。自分の人生の伏線を回収していきたい。負けたヤツに一人ずつリベンジしていかないと、僕の復しゅうは終わらない」
――タイトル戦はどっちに勝ってほしいというのはありますか?
「観察する側としては、フラットに見てます。どっちも思い入れあるし、今はどっちもガンプロのような気がするし。高岩さんも新日本でやめさせられる練習をして、耐えて生き残ってきた。それはガンプロの精神性みたいなものでしょ。僕は(DDTの)映像班にいて、みんなほかの人はやめていきましたからね。残ってる人はほとんどいないし。やめたくなるような環境下で、生きてきて、新日本で生き残って、重なるなと勝手に感じてます。だから高岩さんもガンプロだなって思ってます」