桂雀々、高知東生、東ちづる、おおたわ史絵「依存症と家族」テーマに赤裸々トーク

写真左より桂雀々、東ちづる、高知東生、おおたわ史絵

 雀々も自身の家庭環境に触れ「悪いことが連鎖していて、誰が原因かと考えると父親なんですけど、だんだん“俺がこんなところに生まれてきたからか”と思う。そういうことで子どもながら精神的に落ち込むんです」と吐露。自尊心を回復した過程を問われると「近所の民生委員のご夫婦やパン屋のおばちゃんが“ご飯食べにおいで”“洗濯物持っておいで”と日々の面倒を見てくれた。そのおばちゃんたちがいなかったら(僕も)いてないと思います」と感謝した。

 最後に「依存症と家族」をテーマにミニドラマの制作総指揮・出演した高知が登場。同業の仲間でもある東は「著名人が社会的な迷惑をかけ、失敗や間違い、法を犯すとバッシングがすごい。依存症は回復する病気ですし“当事者の罪は罪だけど、それとは別に社会的に復帰できるように考えなければいけない”と言うと今度は私がバッシングされる。彼がこうやって(依存症予防教育)アドバイザーになっていることは、ものすごく社会の希望なんです」と訴えた。

 当事者家族の話を聞くボランティアも行う高知は、自身が家族に謝ることもあると紹介され「人生というのは不思議なもので、ひとつリセットをしてしまったら、改めてその場やその時間に戻って心から“ごめんね”と言いたくてももう言えない。“誰に向ってごめんねって言ってるんだろう”とも思いますけど、本当に心から自然に出た言葉なんですよね」とかみ締めるように語った。

<<< 1 2