勝村政信と高杉真宙「迷子だった」? ベテラン&若手俳優を演じる最新舞台は着替えとセリフが膨大!


 これまでにも共演経験があるが、2人でしっかりとお芝居をするのは本作が初めて。

 高杉は、勝村との共演することで「もっともっとお芝居のことや演技のことを知りたいと改めて思った」という。「(稽古から)本番まで合わせると2か月弱。一緒にお芝居ができるのはうれしいです。稽古からたくさんのことを学ばせていただきました。ずっとついていきたいなと思います。それぐらい素敵な先輩です」

 勝村は「最初に会ったときは中学生だったっけ?  その時の芝居ももちろん素晴らしかったですけど、今も新鮮さを残したまま、ちゃんと成長している。僕も演出家の千葉(哲也)さんを含めて、真宙君のエネルギーとか若さとかに引っ張られて学ばせていただいてここにいます。僕らは年を重ねてきて、その経験をバトンでちょっと渡しているかもしれないけれど、真宙君からも太いバトンを受け取っています」と、話した。


 劇中で俳優を演じることについて、高杉は「感覚としてというか、感情としてというか、いろんなところでリンクしている。どれだけ自分が自分の状態のままを舞台の上で発揮できるか、というような感じがしています。普段より固くなってしまうので、ありのままを見せられたらいいのかなと思っています」

「ベテラン俳優と若手の俳優の話ですが、結局はジェネレーションの話」と、勝村。「俳優以外でも、親子の関係でも、すべてに関わっているので、誰もが感情移入できる話だと思います。人間のドキュメンタリーみたいな話。結局は全員に当てはまる、かなり優れた戯曲だと思います」と、話した。

 見どころを聞かれると、勝村は「流れで全部やらなきゃいけない舞台。一場でだけとかできなくて。こんなに通し稽古をやったのは初めて。なので、始まったら最後まで見てください。帝劇の商業演劇とかよりも回数を重ねてると思う」と、アピールしていた。

 13日まで、渋谷区の新国立劇場小劇場で。