平本蓮との激闘で鈴木千裕が「両手折りました。木を殴ったりして拳を強化するしかない」【RIZIN LANDMARK】

終盤の攻防。この時点ではすでに両拳には激痛が走っていた

「木を殴ったり、鉄を殴ったり」の昭和スタイルで拳強化?

 今後、オープンフィンガーグローブで戦う場合、常に自分の拳が壊れる可能性もあるのだが、鈴木は「折ったらひたすら木を殴ったりして拳を強化するしかないんで。それだけっすよ。昭和と同じです。木ぃ殴ったり、鉄殴ったり」と豪快に言い放つ。

 また鈴木といえば「フックでKO」のイメージが強いのだが、今日は右ストレートを何度も平本に打ち込んだ。これには「もともと打てるんですよ(笑)! いつもはフックの打ち合いで試合が終わるだけで、引き出しはあるんですよ! 今日はガードの真ん中が開いていたのでストレートを打ちました。ガードが閉じていたら左右のフックを打つ、という感じなんで。今日もフックをバンバン打って倒そうと思っていたんですけど、あまりにもガードがしっかりしていたので、ガードの上からじゃなくて直接、生身に当てないとダメだと思い、そこでシフトしてストレートに変えました。グローブだったらガードの上からで倒せるんですけど、やっぱオープンフィンガーだとなかなか振動を伝えられないんだと思います。試合の中で学びました」と語った。

 対戦した平本については「すごく強かった。本当に“あれ? キックボクサーだったっけ?”って思うくらい、1MMA選手として本当に強かった。予想通りの試合展開だったんですけど、予想以上に打撃がうまかったので、思うように自分の形が取れなかった。K-1選手だったので、ヒジとか使ったことがないだろうと思ってそこまで警戒していなかったんですけど、すごいヒジとか使ってきて“うわああ、やりにくいな”と思いました」などと語った。