「人道回廊」の現実 橋は砲撃で破壊、子供を乗せた車も攻撃…ロシア軍侵攻地域の惨状を8bitNews現地記者が取材
ジャーナリストの堀潤氏がニュースメディア「8bitNews」の公式YouTubeにて、ウクライナの首都キエフから届いた現地ジャーナリストによるリポートを配信。8日未明に公開された第12弾の最新リポートでは、現地時間7日午前に、ロシア軍が侵攻中の街イルピンに入り、戦場となった街の惨状を伝えている。
8bitNewsでは、ロシアによるウクライナ侵攻前夜の2月23日から、現地入りした香港人ジャーナリストKaoru Ng氏による現地リポートを公式YouTubeにて配信。
この日、激戦地ブチャを目指そうとしたKaoru氏だったが、道はロシア軍によって封鎖されており、まずは南側を迂回し、激しい攻撃の末、ロシア軍に占領されつつあるイルピンの街へ。途中、Kaoru氏がロシア軍の厳しいチェックを受け「かろうじてロシア軍から解放されました。もしかしたら逆にウクライナ軍に撃たれるところでした」と、緊迫する最前線の様子を伝えるシーンもあった。
なんとかイルピンの街に入ったKaoru氏だが、目の前には戦場となった街の無残な光景が広がる。イルピン川にかかる橋は砲撃によって破壊され、避難者は寄せ集めたガレキの上を歩いて渡らないと川を越えることができない様子。
街のあちらこちらから煙が上がり、ときおり砲撃らしき音が響く。道路には、人々が乗り捨てた車が散乱。中には、手書きで「子ども」と書かれた張り紙をつけた車も。それでも攻撃に巻き込まれたのか、車内に残るチャイルドシートに、割れたガラスが散乱していた。
ロシアは避難者のための「人道回廊」設置を掲げたが、Kaoru氏のカメラは、寸断された道と、大きな荷物を持って歩くしかない避難者の姿をとらえている。
「8bitNews」は堀氏が代表を務める、世界各地の市民記者による情報を発信するニュースメディア。公式YouTubeにて「ウクライナ危機、現地ルポ」シリーズを公開中。
【「ウクライナ危機、現地ルポ」第12弾 ロシア軍支配地域に入った 砲撃続く首都近郊の街でみた惨状 突然目の前にロシア兵が #StandWithUkraine】