ポケモンと古生物の意外な共通点とは?国立科学博物館「ポケモン化石博物館」スタート
上野の国立科学博物館にて、特別企画展「ポケモン化石博物館」がスタートした。国立科学博物館史上初の官民連携による地域振興を目的とした巡回展で、「古生物とポケモン」をテーマに株式会社ポケモンの協力のもと、三笠市立博物館(北海道)をはじめ複数の博物館が協働し、古生物学を楽しく学ぶことができる。本紙記者が展示の見どころをゲットだぜ!
国立科学博物館の日本館1階中央ホールと企画展示室で開催される特別企画展「ポケモン化石博物館」。展示の総合監修を行なった三笠市立博物館の主任研究員・学芸員の相場大祐さんは、古生物学を専門に研究しており、中世代白亜紀の「異常巻きアンモナイト」の進化や分類が主な研究テーマ。1989年生まれの初代ポケモン世代で、好きなポケモンは「オムナイト」だという。
相場さんは特別企画展について「ポケモンには現実世界の生き物と似ている種類のポケモンが登場します。たとえばラフレシアというくさ・どくタイプのポケモンは、現実世界の同じ名前の植物とよく似ています。現実世界にポケモンみたいな不思議な生き物がいることに気づき、子どもながらに面白いと思っていたので、子どもたちに博物館を通してそうした体験を提供できないかと思って今回の企画を考えました」と語る。
コンセプトはゲームでカセキポケモンに出会った子どもたちが、現実世界の博物館で本物の化石に出会うこと。
「それらの観察と比較を通して自然に対する愛情を持ってもらい、観察眼や発想力を豊かにすることを目的に展示を構成しています。子どもだけでなく親世代のポケモンファンにも楽しめるよう、懐かしく感じられるものも展示の中に散りばめました」