ポケモンと古生物の意外な共通点とは?国立科学博物館「ポケモン化石博物館」スタート

展示室入り口には“発掘ピカチュウ”とプテラの実物大模型が登場

 見どころは「実物大のポケモンの模型で、ゲームに登場したポケモンがそのままの大きさで現実世界に出現したら、こんな迫力があるんじゃないかということを表現しています。子どもたちに分かりやすく理解してもらうために、化石の標本もできるだけ保存状態のよいものをたくさん集めました。カセキポケモンと古生物の復元画のアートは今回の展示のための描き下ろしで、古生物は最新研究の知見を反映させて描いています。たとえば2020年秋に始祖鳥の羽は黒かったんじゃないかという分析が出て、現在展示中の始祖鳥にはそれを反映させています」と相場さん。

 早速展示室を見学させてもらうと、入り口を入ってすぐに公式キャラクター“発掘ピカチュウ”とプテラの実物大模型が登場。さらにポケモンの世界と現実の世界、それぞれの化石研究が解説されている。たとえばポケモンの世界ではさまざまな場所で入手した「カセキ」から「カセキポケモン」が復元されるが、現実の世界では発掘した化石をクリーニング、観察して種類を特定し、現代の生き物を参考にしながらその姿や生態を推測する。

「ポケモン世界のカセキ研究」コーナーには「かいのカセキ」と「オムナイト」が