寺山日葵が現役引退を電撃発表「“人を殴らない、蹴らない女の子”に戻ります」【RISE】
寺山は会見で「キックボクシングの現役を引退することを決断いたしました。今回、手術は成功したんですが、復帰には1年近くかかるということ、左足も同じ症状が出る可能性があり、またそこで手術をすれば合わせて2年くらい選手としてできなくなるということが一つ。そして、9月の小林愛三選手との試合で、愛三選手に勝った後のインタビューで、今後の目標を聞かれたときに、普段ならすらすら言葉が出るのに関わらず、その時は少し言葉が出なかったということがあり、この気持ちのまま続けるのは違うなと。ケガがあって思うように練習ができないもどかしさだったり、その状態で自分がベルトを持ってRISEを引っ張っていくというのは違うなと思いますし、まだまだ女子格闘技の選手がいるなかで、私がそこでもやもや、ぐらぐらしながらベルトを持っているより引退して、その座を譲ったほうが女子格闘技が盛り上がると思いますし、それが私が今できることなんだろうなと思って、決断をいたしました。突然の決断なので、伊藤代表、ジムの那須川代表、応援してくださるファンの皆さま、たくさんの皆さんに迷惑をかけてしまい、そしてこういった大きな会場で発表させていただき、申し訳なさとありがたいなという感謝の気持ちがあります。ありがとうございます。今後も格闘技は大好きですし、女子格闘技が、格闘技自体がどんどん盛り上がってほしいという思いが変わらずありますので、今後も格闘技に別の形で携わっていけたらなと思っていますので、これからもよろしくお願いします」と引退の挨拶を行った。
ケガの詳細については「股関節に違和感を感じたのが1年半くらい前。本格的に痛みが出てきて練習が思うようにできなくなったのが、去年のELDORADOが終わった前くらいから。いろいろ病院を回ったが、なかなか原因が分からなかった。格闘家は人を殴って、蹴っての競技なので、どこかしらケガをしてもおかしくないしそれが普通だと思っていたので、最初のほうは気にせずやっていたが、愛三選手との9月の試合が決まった7月くらいには蹴るのも痛くて。でも蹴らないと国内最強といわれる小林愛三選手には勝てないと思い、試合の1カ月前くらいから蹴りの練習をし始めた。万全で挑んだつもりが試合中に痛みが出てきてしまった。試合後は日常生活で歩いても痛みが出てきてしまった。そして病院をいろいろ回ったら手術をすることになった」と説明。