藤田和之と田中将斗が前代未聞の調印式。無言で35分にらみ合ってサインもせず【プロレスリング・ノア】

会見場に戻ってビールをあおる藤田(©️プロレスリング・ノア)

 突然の展開に報道陣、関係者も唖然としていると、ほどなくして藤田が再び登壇し、着席。「あー、疲れた!」とハンチングを脱ぐと、会場関係者に「ビール持って来て!」と注文。生ビールが中ジョッキで届くと「熱くなったからね。ビールだよな」などと言いながら一気に飲み干しつつ、「駆けつけ5杯ね!」とさらに生ビールを要請。5杯のビールが届くと「もう働いたからな! 仕事はお終い!」と、次々にジョッキをカラにしていく。司会者が話しかけようとすると「仕事は終わったんだよ! 何でマイクで話すんだ。こっち来て一緒に飲むか?」「今日も“会見に行ってくる”って言ったら、子供が“ビール飲みに行くの?”なんつってな!」と、どんどんご機嫌になっていく。

 会見場に武田有弘取締役が来ていないと知ると、壊されたサングラスの代金を会社負担とすることを団体関係者に確認。5杯のビールを飲み干すと、最後は上機嫌で会見場を後にした。

 ノアに正式入団後の初戦となった3・13横浜武道館大会の試合後は、ケンドー・カシンからの乾杯の誘いを「もうそういうのは……」と固辞していた藤田だったが、やはり本性は変わらず。ただ、前代未聞の35分にもわたるにらみ合いを展開した田中とは、どうやら想像もつかない戦いとなりそう。福岡でのタイトルマッチは、これ以上に思いもよらない結末となるのか?