安藤達也が岡田遼を破り悲願の世界王座を獲得。「今回は岡田君が相手だったから頑張れた」と感謝の言葉【修斗】

右フックを打ち抜いた安藤(撮影・堀田真央人)

 岡田とは2年前にドローという結果になっていたのだが「2年前に試合をさせてもらった自分とは別人。全く練習できていなかったし、彼をなめていた。それがドローという結果になった。前回の試合はケガをして走りしかやっていなかった。打撃の攻防とかそういう練習をしていなくて、走りだけで体重を落として試合をしたのでああいう内容だった。今回はしっかり全部詰めてきたので不安もなかった。全部見えていた」と振り返った。

 とどめとなった右フックについては「狙ってはいなかったです。反応です。その時の瞬間のひらめき。俺、倒れた音で気づきました。右振った時にバーンと聞こえた。感覚的には全くなかった。抜けちゃったのかな?という感じ。狙いに行き過ぎなかったのが良かったんだと思う。狙いに行っている意識が出てたら相手も構えるじゃないですか。ちょうど交錯したタイミングで入ったので、100回やって100回出せるかと言えば分からないが、今日はこうやってものにできたのはうれしいです」と語った。

 今後については「しっかりこれを続けて、海外に行って日の丸を掲げたい。日本人の男子の選手はUFCでもONEでも頑張っている選手はいるが、日本人の評価が低いんで、世界で戦えるようにしっかりやっていきたい。2年前の自分は超えたんで、ここからその先、どうやって今の自分を超えるかということを考えてやっていきたい。もう32歳なんでだらだらもやってられない年齢だと思う。35歳まではチャンスがあると聞いたので、トライしたい。チャンスがあるならUFCでもONEでもどっちにも出たい。なのでそのために次戦、どう決着をつけるか。3連勝して決着をつけて世界にアピールしたい」と改めて世界へ目を向けた。