組織委が東京2020「公式報告書」の概要発表。史上初の延期、エンブレム問題、森氏の辞任など“ならでは”の内容に

理事会後、会見する武藤敏郎 専務理事・事務総長(Photo by Tokyo 2020)

 2015年に起こった大会エンブレム問題、2021年2月12日に当時、組織委会長だった森喜朗氏がジェンダーに関する自身の発言による混乱の責任を取り辞任、2021年3月にエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターが人権に関する不適切な発言で辞任、大会直前に複数のクリエーティブチームのメンバーが過去の言動の指摘を受けて辞任・解任、大会期間中の「食品ロス問題」なども記されるもよう。

 また組織委は4月1日には現在730名程度の職員を162名に削減。オフィスを都庁へ移し、6月末の解散まで業務を続ける。

 この日は合わせてオリンピックスタジアム(国立競技場)にトリビュート・トゥー・チャンピオンズの設置を3月24日から開始したことも報告された。これは大会終了後にオリンピックスタジアム内に設置される銘板で全種目のメダリストが表示される。5月中にすべての銘板の取り付けを完了する見込みで、その後は一般にも公開される。

<<< 1 2